カテゴリーU 有蓋ホッパ車 タイプB
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定義
Uaps、Uagps、Uapps、Uanpps、Uafgpps、Uagpps、Uagnpps、Uaoosの2軸ボギー有蓋ホッパ車についてタイプ別解説を行う。

タイプが下記基準で分けることとした。
タイプA:側面にビート状のリブを有するもの
タイプB:車体側面が垂直平面で、かつ車体(ホッパ)前後端の内側に斜めになっている部分が一つの直線で構成されるもの
タイプC:車体側面が垂直平面で、かつ車体(ホッパ)前後端の内側に斜めになっている部分が二つの直線で構成されるもの
タイプD:車体側面が垂直平面で、かつ車体(ホッパ)前後端のに設けられている受板(補強板)が特殊なもの
タイプE:車体側面が円弧状のあるもの
   2023.4.23作成
タイプB1 94m3-14.84m-3hopper 
 車体は、天板が車体全長に渡って中央に凸状の出っ張りを有していて側板が平面、肩の部分が平面組み合わせによる疑似曲面で、内部にはホッパとなる3つの漏斗状の四角錐台が溶接されている。3つの四角錐台の2つの境目には仕切板が設けられていると推測される。妻板は上部が垂直で、下部は漏斗状の四角錐台の側面となるため斜め内側に傾斜している。車体は台枠と一体構造で、側面下端には側梁下端まで延びる片側5本の縦補強が設けられている。車体の内側に斜めとなった妻面には外側端部が円弧状となっている補強板が設けられている。
 車体上部には車体全長の9割以上に達する複数に分割された細長いハッチが設けられ、ヒンジとなっている片側を軸に開く構造になっていて、全開させて積み荷を積み込む。3つのホッパ底にはそれぞれスライド式と推測されるの底扉が設けられ、側梁下部に見えるハンドルを回転させて開閉させる構造となっている。
  台枠は平台枠でホッパ下部に干渉する枕梁間の中梁はないものと推測される。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキで、補助(留置)ブレーキ装置は見当たらない。
37 80 9332 003-4 RIV D-VTGD Uagps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Gremberg操車場(ドイツ)
Uagps 9332 ドイツ VTGD →解説
37 80 9341 038-9 RIV D-VTGD Uapps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Gremberg操車場(ドイツ)
Uapps 9341 ドイツ VTGD →解説
37 80 9338 232-3 RIV D-VTGD Uagpps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.21 Porz(Rhein)(ドイツ)
Uagpps 9338 ドイツ VTGD →解説
33 87 9333 600-3 RIV F-ERSA Uagps 撮影:佐藤浩樹 2018.8.18 Ljubljana(スロベニア)
Uagps 9333 フランス ERSA →解説
33 87 9338 515-8 RIV F-MISA Uagpps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Gremberg操車場(ドイツ)
Uagpps 9338 フランス MISA →解説
33 83 9338 145-8 RIV I-MONF Uagpps 撮影:佐藤浩樹 2018.8.18 Ljubljana(スロベニア)
Uagpps 9338 イタリア MONF →解説
33 88 9341 189-6 RIV B-CTC Uapps 撮影:佐藤浩樹 2011.6.14 Gremberg操車場(ドイツ)
Uapps 9341 ベルギー CTC →解説
タイプB1' 94m3-14.65m-3hopper 
 タイプB1に対し、全長が0.19m短い以外同一である、
33 88 9338 416-8 RIV B -MISA Uapps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.21 Porz(Rhein)(ドイツ)
Uapps 9338 ベルギー MISA →解説
タイプB2 95m3-18.28m-3hopper
 タイプB1に対し容積は1m3と1.06%しか増えていないが、長さは3.44mと23%も増やしていて、その分車体高さを低くしていることで細長い外観となった。さらに屋根の凸状の出っ張りを無くし、側面下端と側梁を接続する縦補強は片側6本としている。
33 87 9341 696-1 RIV F-MISA Uapps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Porz(Rhein)(ドイツ)
Uapps 9341 フランス MISA →解説
33 87 9283 055-0 RIV F-MISA Uafgpps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Porz(Rhein)(ドイツ)
Uafgpps 9283 フランス MISA →解説
タイプB3 96m3-14.84m-3hopper
 こちらはタイプB1に対し容積は2m3と2.13%増やしているが長さは同一である。全高はたいして変わらないようであるが凸状の出っ張りの上面を平面の屋根上面としていて、上部が厚ぼったくなっている。
33 87 9335 442-8 RIV F- Uagps 撮影:佐藤浩樹 2012.6.15 Köln West(ドイツ)
Uagps 9338 フランス  →解説
タイプB4 98m3-15.54m-3hopper
 こちらはタイプB1に対し容積は4m3と4.26%増やした分、長さを0.7mと4.7%増やしている。このため車体断面形状は同一と推測される。また、車体前後の斜め部分に設けられている補強板の端部形状が円弧から直線による形状となっている。
33 83 9338 047-6 RIV I-MONF Uagpps 撮影:佐藤浩樹 2018.8.18 Ljubljana(スロベニア)
Uagpps 9338 イタリア MONF →解説
タイプB5S 86m3-14.54m-3hopper
 こちらはタイプB1に対し容積が10.6%少なくし、全長は0.3mと僅か2%しか短くなっていない。車体長さと車体幅はタイプB1より小さくなっているようだ。また、車体前後の斜め部分に設けられている補強板の端部形状が異なり、三角形に円弧を組み合わせた受板(補強板)と太い斜材としている。
33 87 9333 959-3 RIV F-FW Uapps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Porz(Rhein)(ドイツ)
Uapps 9333 フランス FW →解説
タイプB6S 92m3-15.54m-3hopper
 こちらはタイプB5Sと同様な外観構造であるが、体積はタイプB1に比べ2.1%小さいのに全長は0.7mも長くなっているが、車体長さは短くなっているるようだ。
33 87 9334 384-3 RIV F-CTC Uagps 撮影:佐藤浩樹 2012.6.15 Köln West(ドイツ)
Uagps 9334 フランス CTC →解説
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