カテゴリーU 有蓋ホッパ車 タイプC
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定義
Uaps、Uagps、Uapps、Uanpps、Uafgpps、Uagpps、Uagnpps、Uaoosの2軸ボギー有蓋ホッパ車についてタイプ別解説を行う。

タイプが下記基準で分けることとした。
タイプA:側面にビート状のリブを有するもの
タイプB:車体側面が垂直平面で、かつ車体(ホッパ)前後端の内側に斜めになっている部分が一つの直線で構成されるもの
タイプC:車体側面が垂直平面で、かつ車体(ホッパ)前後端の内側に斜めになっている部分が二つ以上の直線で構成されるもの
タイプD:車体側面が垂直平面で、かつ車体(ホッパ)前後端のに設けられている受板(補強板)が特殊なもの
タイプE:車体側面が円弧状のあるもの
   2023.4.25作成
タイプC1 92m3-14.64m-3hopper 
 車体は、天板が緩やかな円弧断面で側板が平面、肩の部分が平面組み合わせによる疑似曲面で、内部にはホッパとなる3つの漏斗状の四角錐台が溶接されている。3つの四角錐台の2つの境目には仕切板が設けられていると推測される。妻板上部は垂直部分の下半分が内側に斜めに折れた形状となり、車体両端部上部が張り出しているように見える。下部は漏斗状の四角錐台の側面となるため斜め内側に傾斜している。車体は台枠と一体構造で、側面下端には側梁下端まで延びる片側5本の縦補強が設けられている。車体の内側に斜めとなった妻面には外側端部が円弧状となっている補強板が設けられている。
 車体上部には車体全長の9割以上に達する複数に分割された細長いハッチが設けられ、ヒンジとなっている片側を軸に開く構造になっていて、全開させて積み荷を積み込む。3つのホッパ底にはそれぞれスライド式と推測されるの底扉が設けられ、側梁下部に見えるハンドルを回転させて開閉させる構造となっている。
  台枠は平台枠でホッパ下部に干渉する枕梁間の中梁はないものと推測される。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキで、補助(留置)ブレーキ装置は見当たらない。
33 87 9335 193-7 RIV F-COOPAGRI Uagps 撮影:佐藤浩樹 2019.8.14 Kelenföld(ハンガリー)
Uagps 9335 フランス COOPAGRI →解説
タイプC2 96m3-14.84m-4hopper
 タイプC1と構造は同一であるが、ホッパ数と底扉数が4つになっている。寸法的には、容積が4m3と2.1%増えているが全長は5.9mと1.4%しか増えていない。この容積増大分はホッパ数が3から4になったことで、ホッパ下部の隣り合う四角錐台の高さが低くなることで内容積を確保しているようだ。
33 87 9333 856-1 RIV F-ERSA Uagps 撮影:佐藤浩樹 2018.8.18 Ljubljana(スロベニア)
Uagps 9333 フランス ERSA →解説
タイプC3 96m3-15.51m-3hopper
 タイプC1と構造は同一である。寸法的には、容積が4m3と2.1%増えている分、全長がは0.87mと5.9%も増えている。これは車体長さ以上に台枠が長くなっているためである。
33 87 9341 318-2 RIV F-CTC Uagps 撮影:佐藤浩樹 2012.6.15 Köln West(ドイツ)
Uagps 9341 フランス CTC →解説
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