Uagps フランス
【HOME】 【欧州の貨車】 ▲前の形式 ▼次の形式
Uagps → ルーマニアドイツフランス
U 特殊貨車
a  4軸[2軸ボギー]
g 穀物専用
p 軌間内
  高位置重力落下荷卸
(荷卸し途中停止可能)

s 積車最高速度100Km/h
■Uagps
 軌間内に高位置から重力落下により荷卸し(途中停止可能)を行う機能を有する穀物・小麦粉等食品輸送用2軸ボギー特殊貨車(有蓋ホッパ車)である。
 形式番号(Technical characteristics )の上3桁は写真から判断すると933,934が割り当てられている。フランスのUagps形の形式番号は9332…9341が確認されている。
★d,dd,l,ll,o,oo,p,ppの相違                        .
放出高さ
 d,l,o,p(top:高位置):レール面上0.7m以上の高さから放出およびベルトコンベア利用
 dd,ll,oo,pp(bottom:低位置):レール面上0.7m未満の高さから放出(荷卸)
放出方式
 l,ll,o,oo(bulK:全):放出を途中で止めることができない
 d,dd,p,pp(Controlled:制御):放出を途中で止めることが可能

   2023.3.14作成
底開き式有蓋ホッパ車
ERSA所有車
33 87 9332 187-2 RIV F-ERSA Uagps 撮影:佐藤浩樹 2018.8.18 Ljubljana(スロベニア)
国-所有者 フランス ERSA      ■相互運用性 33 ■形式番号 9332 撮影済番号187…973(2輌)
33 87 9333 600-3 RIV F-ERSA Uagps 撮影:佐藤浩樹 2018.8.18 Ljubljana(スロベニア)
33 87 9333 909-8 RIV F-ERSA Uagps 撮影:佐藤浩樹 2018.8.18 Ljubljana(スロベニア)
国-所有者 フランス ERSA      ■相互運用性 33 ■形式番号 9333 撮影済番号516…909(3輌)
形式図 出典:https://files.interfracht.cz/wagons/Uagps-94.pdf
タイプB1 94m3-14.84m-3hopper
S(100km/h)荷重43.5t(A 軸重16t)~59.5t(C 軸重20t)、61.9t(D 軸重22.5t/SNCF線区)
自重20.4t 容積94m3 全長14.84m BC間距離9.80m
走り装置:Y25形(両抱き式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:3 底扉:3 積込口:大型ハッチ(開口部11.9m×0.4m) 荷卸し方式:底開き式 
 フランスで登録されたスイスに本社を持つ欧州の貨車レンタル会社ERMEWA SA(所有者コードERSA)所有の穀物・小麦粉等食品輸送用底開き式有蓋ホッパ車である。
 車体は、天板が車体全長に渡って中央に凸状の出っ張りを有していて側板が平面、肩の部分が平面組み合わせによる疑似曲面で、内部にはホッパとなる3つの漏斗状の四角錐台が溶接されている。3つの四角錐台の2つの境目には仕切板が設けられていると推測される。妻板は上部が垂直で、下部は漏斗状の四角錐台の側面となるため斜め内側に傾斜している。車体は台枠と一体構造で、側面下端には側梁下端まで延びる片側5本の縦補強が設けられている。車体の内側に斜めとなった妻面には外側端部が円弧状となっている補強板が設けられている。
 車体上部には車体全長の9割以上に達する複数に分割された細長いハッチが設けられ、ヒンジとなっている片側を軸に開く構造になっていて、全開させて積み荷を積み込む。3つのホッパ底にはそれぞれスライド式と推測されるの底扉が設けられ、側梁下部に見えるハンドルを回転させて開閉させる構造となっている。
  台枠は平台枠でホッパ下部に干渉する枕梁間の中梁はないものと推測される。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキで、補助(留置)ブレーキ装置は見当たらない。
33 87 9333 856-1 RIV F-ERSA Uagps 撮影:佐藤浩樹 2018.8.18 Ljubljana(スロベニア)
国-所有者 フランス ERSA      ■相互運用性 33 ■形式番号 9333 撮影済番号856(1輌)
タイプC2 96m3-14.84m-4hopper
S(100km/h)荷重44.2t(A 軸重16t)~60.2t(C 軸重20t)、62.6t(D 軸重22.5t/SNCF線区)
自重19.8t 容積96m3 全長14.84m BC間距離9.80m
走り装置:Y25形(両抱き式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:4 底扉:4 積込口:大型ハッチ 荷卸し方式:底開き式 
 ERSA所有車 9333形中に1輌だけ撮影された車輌で、ホッパと底扉が4つあり、タイプB1に比べ全長・BC間距離は同一ながら容積が2m3大きくなっている。外観的には妻板上部の垂直部分の下半分が内側に斜めに折れた形状となり、車体両端部上部が張り出しているように見える。このため妻面のハシゴの形状と台枠端部の手摺りの形状が変更されている。また、車体上部の凸部がなくなり平面となっている。
CTC所有車
33 87 9332 229-2 RIV F-CTC Uagps 撮影:佐藤浩樹 2012.6.15 Köln West(ドイツ)
国-所有者 フランス CTC       ■相互運用性 33 ■形式番号 9332 撮影済番号229…861(2輌)
33 87 9333 756-3 RIV F-CTC Uagps 撮影:佐藤浩樹 2012.6.15 Köln West(ドイツ)
国-所有者 フランス CTC       ■相互運用性 33 ■形式番号 9333 撮影済番号486…756(3輌)
33 87 9334 306-6 F-CTC Uagps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.21 Porz(Rhein)(ドイツ)
国-所有者 フランス CTC       ■相互運用性 33 ■形式番号 9334 撮影済番号115…647(3輌)
33 87 9335 669-6 RIV F-CTC Uagps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.21 Porz(Rhein)(ドイツ)
国-所有者 フランス CTC       ■相互運用性 33 ■形式番号 9335 撮影済番号669…672(2輌)
タイプB1 94m3-14.84m-3hopper
S(100km/h)荷重43.5t(A 軸重16t)~59.5t(C 軸重20t)、61.9t(D 軸重22.5t/SNCF線区)
自重20.4t 容積94m3 全長14.84m BC間距離9.80m
走り装置:Y25形(両抱き式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:3 底扉:3 積込口:大型ハッチ 荷卸し方式:底開き式 
 フランスの穀物輸送会社Compagnie de Transports de Céréales(所有車コードCTC)所有の穀物・小麦粉等食品輸送用底開き式有蓋ホッパ車である。
 外観構造および寸法はERSA所有車タイプB1と同一である。 
33 87 9334 384-3 RIV F-CTC Uagps 撮影:佐藤浩樹 2012.6.15 Köln West(ドイツ)
国-所有者 フランス CTC       ■相互運用性 33 ■形式番号 9334 撮影済番号384…387(2輌)
タイプB6S 92m3-15.54m-3hopper
S(100km/h)荷重45.5t(A 軸重16t)~61.5t(C 軸重20t) 63.9t(D 軸重22.5t/SNCF線区)
自重18.5t 容積92m3 全長15.54m BC間距離9.50m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:3 底扉:3 積込口:大型ハッチ 荷卸し方式:底開き式 
 フランスの穀物輸送会社Compagnie de Transports de Céréales(所有車コードCTC)所有の穀物・小麦粉等食品輸送用底開き式有蓋ホッパ車である。
 基本構造はタイプB1と同様であるが、容積が2m3小さく、寸法的にBC間距離が0.3m短くなり、全長が0.7m長くなている。これから分かるよう台枠オーバーハングが3.02mと一般的な2.52mより0.5m長くなっている珍しい車輌である。ホッパ上部の凸上の出っ張りが無くなり、さらに車体前後の車体と台枠を固定する受板(補強板)の形状が異なっていて、斜材が設けられている。 
33 87 9339 237-8 RIV F-CTC Uagps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Gremberg操車場(ドイツ)
33 87 9339 283-2 RIV F-CTC Uagps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Gremberg操車場(ドイツ)
国-所有者 フランス CTC       ■相互運用性 33 ■形式番号 9339 撮影済番号018…283(3輌)
タイプE2 94m3-15.39m-3hopper
S(100km/h)荷重43.3t(A 軸重16t)~59.3t(C 軸重20t) 61.7t(D 軸重22.5t/SNCF線区)
自重20.53t 容積94m3 全長15.39m BC間距離10.35m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:3 底扉:3 積込口:大型ハッチ 荷卸し方式:底開き式 
 フランスの穀物輸送会社Compagnie de Transports de Céréales(所有車コードCTC)所有の穀物・小麦粉等食品輸送用底開き式有蓋ホッパ車である。
 車体は、天板が車体全長に渡って中央に凸状の出っ張りを有して左右が平板、側板は緩やかな円筒状、内部にはホッパとなる3つの漏斗状の四角錐台が溶接されている。3つの四角錐台の2つの境目には仕切板が設けられていると推測される。妻板は上部が垂直で、下部は漏斗状の四角錐台の側面となるため斜め内側に傾斜している。緩やかな円筒状の側板は側梁上面に溶接され、車体と台枠は一体構造となっている。側板の前後端は円弧状の形状となり、内部には補強が設けられている。
  車体上部には車体全長の9割以上に達する複数に分割された細長いハッチが設けられ、ヒンジとなっている片側を軸に開く構造になっていいて、全開させて積み荷を積み込む。
  3つのホッパにはそれぞれ底扉が設けられ、側梁に設けられたハンドルを操作して開閉させる構造となっている。
  台枠は平台枠であるが中梁は底扉と緩衝するため枕梁間を無くしていると推測され、車体と台枠が一体構造となり垂直荷重および連結方向の力を負担していると考えられる。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキで、補助(留置)ブレーキ装置は設けられていない。
33 87 9341 318-2 RIV F-CTC Uagps 撮影:佐藤浩樹 2012.6.15 Köln West(ドイツ)
国-所有者 フランス CTC       ■相互運用性 33 ■形式番号 9341 撮影済番号318(1輌)
タイプC3 96m3-15.51m-3hopper
S(100km/h)荷重44.5t(A 軸重16t)~60.4t(C 軸重20t)
自重19.60t 容積96m3 全長15.51m BC間距離10.47m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:3 底扉:3 積込口:大型ハッチ 荷卸し方式:底開き式 
 フランスの穀物輸送会社Compagnie de Transports de Céréales(所有車コードCTC)所有の穀物・小麦粉等食品輸送用底開き式有蓋ホッパ車である。
 基本構造はタイプC2と同様であるが、ホッパと底扉の数が一般的な3となっている。容積はC2と同一ながら全長とBC間距離は0.67m長くなっている。
所有者不明(所用者Cargill France)
33 87 9335 442-8 RIV F- Uagps 撮影:佐藤浩樹 2012.6.15 Köln West(ドイツ)
国-所有者 フランス         ■相互運用性 33 ■形式番号 9335 撮影済番号442(1輌)
タイプB3 96m3-14.84m-3hopper
S(100km/h)荷重43.8t(A 軸重16t)~59.8t(C 軸重20t)、62.2t(D 軸重22.5t/SNCF線区)
自重20.20t 容積96m3 全長14.84m BC間距離9.80m
走り装置:Y25形(両抱き式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:3 底扉:3 積込口:大型ハッチ 荷卸し方式:底開き式 
 フランスで登録された穀物・小麦粉等食品輸送用底開き式有蓋ホッパ車で、所有者コードが空欄のため所有者は不明であるが、車体にCARGILL FRANCEと標記されていることからアメリカの食品原料輸送会社Cargillのフランスの子会社が使用している。
 基本構造および寸法はタイプB1と同様であるが容積が2m3大きく、車体上部の凸上の出っ張りが無く上部が平面となっている。
MISA所有車
33 87 9334 807-3 RIV F-MISA Uagps 撮影:佐藤浩樹 2019.8.14 Kelenföld(ハンガリー)
国-所有者 フランス MISA      ■相互運用性 33 ■形式番号 9334 撮影済番号807(1輌)
タイプD1 84m3-13.15m-4hopper
S(100km/h)荷重44.6t(A 軸重16t)~60.6t(C 軸重20t)
自重19.4t 容積84m3 全長13.15m BC間距離8.11m
走り装置:Y25形(片押し式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:4 底扉:4 積込口:大型ハッチ 荷卸し方式:底開き式 
 フランスの貨車製造、貨車レンタル、貨車保守および貨物輸送を行う総合企業Millet SAS(所有者コードMISA)所有の穀物・小麦粉等食品輸送用底開き式有蓋ホッパ車である。
 車体は、天板と側板が平面、肩の部分が平面組み合わせによる疑似曲面で、内部にはホッパとなる4つの漏斗状の四角錐台が溶接されている。4つの四角錐台の3つの境目には仕切板が設けられていると推測される。妻板は上部が垂直で、下部は漏斗状の四角錐台の側面となるため斜め内側に傾斜している。車体は台枠と一体構造で、側面下端には側梁下端まで延びる片側5本の縦補強が設けられている。車体の内側に斜めとなった妻面には三角形の穴が開いた三角形の補強板が設けられている。
 車体上部には車体全長の9割以上に達する複数に分割された細長いハッチが設けられ、ヒンジとなっている片側を軸に開く構造になっていて、全開させて積み荷を積み込む。3つのホッパ底にはそれぞれスライド式と推測されるの底扉が設けられ、側梁下部に見えるハンドルを回転させて開閉させる構造となっている。4つのホッパ底にはそれぞれスライド式と推測されるの底扉が設けられ、側梁下部に見えるハンドルを回転させて開閉させる構造となっている。
 台枠は平台枠でホッパ下部に干渉する枕梁間の中梁はないものと推測される。溝形鋼製の側梁は下部が平面で、上部が内側の車輪間を逆魚腹型とした珍しい形状である。台車はY25標準台車であるがブレーキが片押し式となっている。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキで、補助(留置)ブレーキ装置は見当たらない。
COOPAGRI所有車
33 87 9335 193-7 RIV F-COOPAGRI Uagps 撮影:佐藤浩樹 2019.8.14 Kelenföld(ハンガリー)
国-所有者 フランス COOPAGRI    ■相互運用性 33 ■形式番号 9335 撮影済番号193(1輌)
タイプC1 92m3-14.64m-3hopper
S(100km/h)荷重44.8t(A 軸重16t)~60.8t(C 軸重20t)、63.2t(D 軸重22.5t/SNCF線区)
自重19.13t 容積92m3 全長14.64m BC間距離9.6m
走り装置:Y25形(片押し式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:3 底扉:3 積込口:大型ハッチ 荷卸し方式:底開き式 
 フランスの農業協同組合coopagri bretagne(所有車コードCOOPAGRI)所有の穀物・小麦粉等食品輸送用底開き式有蓋ホッパ車である。
 基本構造はタイプC2と同様であるが、容積が4m3小さく、全長とBC間距離が0.2m短くなっている。また、ホッパと底扉の数が一般的な3となっている。
【HOME】 【欧州の貨車】 ▲前の形式 ▼次の形式
Uapgs → ルーマニアドイツフランス