Uapps フランス
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Uapps → ドイツフランスベルギー
U 特殊貨車
a  4軸[2軸ボギー]
pp 軌間内
  低位置重力落下荷卸
(荷卸し途中停止可能)

s 積車最高速度100Km/h
■Uapps
 軌間内に低位置から重力落下により荷卸し(途中停止可能)を行う機能を有する2軸ボギー特殊貨車(有蓋ホッパ車)である。
 形式番号(Technical characteristics )の上3桁は写真から判断すると933,934が割り当てられている。フランスののUapps形の形式番号は9333,9341,9344が確認されている。
★d,dd,l,ll,o,oo,p,ppの相違                        .
放出高さ
 d,l,o,p(top:高位置):レール面上0.7m以上の高さから放出およびベルトコンベア利用
 dd,ll,oo,pp(bottom:低位置):レール面上0.7m未満の高さから放出(荷卸)
放出方式
 l,ll,o,oo(bulK:全):放出を途中で止めることができない
 d,dd,p,pp(Controlled:制御):放出を途中で止めることが可能

   2023.3.23作成
底開き式有蓋ホッパ車
FW所有車
33 87 9333 959-3 RIV F-FW Uapps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Porz(Rhein)(ドイツ)
国-所有者 フランス FW       ■相互運用性 33 ■形式番号 9333 撮影済番号959(1輌)
タイプB5S 86m3-14.54m-3hopper
S(100km/h)荷重45.5t(A 軸重16t)~60.5t(C 軸重20t)
自重19.5t 容積96m3 全長14.54m BC間距離9.50m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:3 底扉:3 積込口:大型ハッチ 荷卸し方式:底開き式 
 フランス国鉄SNCFの子会社である貨車保有会社FRANCE WAGONS(所有者コードFW)所有の底開き式有蓋ホッパ車である。
 車体は、天板と側板が平面、肩の部分が平面組み合わせによる疑似曲面で、内部にはホッパとなる3つの漏斗状の四角錐台が溶接されている。3つの四角錐台の2つの境目には仕切板が設けられていると推測される。妻板は上部が垂直と内側に折れた2面構成で、下部は漏斗状の四角錐台の側面となるため斜め内側に傾斜している。車体は台枠と一体構造である。車体前後の斜め部分には三角形に円弧を組み合わせた補強板と太い斜材が設けられている。
 車体上部には車体全長の9割以上に達する複数に分割された細長いハッチが設けられ、ヒンジとなっている片側を軸に開く構造になっていいて、全開させて積み荷を積み込む。4つのホッパ底にはそれぞれスライド式と推測されるの底扉が設けられ、側梁下部に見えるハンドルを回転させて開閉させる構造となっている。
 台枠は平台枠でホッパ下部に干渉する枕梁間の中梁はないものと推測される。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキで、補助(留置)ブレーキ装置は手ブレーキが設けられている。
VTGF所有車
33 87 9341 621-9 RIV F-VTGF Uapps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Porz(Rhein)(ドイツ)
国-所有者 フランス VTGF      ■相互運用性 33 ■形式番号 9341 撮影済番号621(1輌)
タイプE4ST 93m3-17.34m-4hopper
※本形式はスウィング式ルーフであるため屋根開閉式貨車Tappsとすべき形式

S(100km/h)荷重41.5t(A 軸重16t)~57.5t(C 軸重20t)★★(指定線区120km/h) 
自重22.40t 容積93m3 全長17.34m BC間距離12.30m 
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)

ホッパ数:4 底扉:4 開閉式屋根:スウィング式ルーフ 荷卸し方式:底開き式 
 ドイツのハンブルクに本社を置く欧州の貨車レンタル・輸送会社VTGのフランス法人VTG France SAS(所有者コードVTGF)所有の底開き式有蓋ホッパ車である。
 車体断面は屋根と側面を緩やかな円筒状で、内部にはホッパとなる4つの漏斗状の四角錐台が溶接されている。4つの四角錐台の3つの境目には仕切板が設けられていると推測される。妻板は上部が垂直で、下部は漏斗状の四角錐台の側面となるため斜め内側に傾斜している。緩やかな円筒状の側板は側梁上面に溶接され、車体と台枠は一体構造となっている。側板の前後端は円弧状の形状となり、妻面には2つの三角形の補強板が設けられている。
 車体上部には車体長さのスウィング式の積込口蓋(開閉式屋根)が設けられ、両妻の開閉式屋根駆動軸とリンク機構で接続された三角形状の大きなハンドルを操作し開閉する。4つのホッパ底には底扉が設けられ、側梁下部に見える丸ハンドルを回転させて開閉させる構造となっている。
 台枠は平台枠であるが中梁は底扉と緩衝するため枕梁間を無くしていると推測され、車体と台枠が一体構造となり垂直荷重および連結方向の力を負担していると考えられる。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキで、補助(留置)ブレーキ装置は設けられていない。
MISA所有車
33 87 9341 696-1 RIV F-MISA Uapps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.22 Porz(Rhein)(ドイツ)
国-所有者 フランス MISA      ■相互運用性 33 ■形式番号 9341 撮影済番号696(1輌)
タイプB2 95m3-18.28m-3hopper
S(100km/h)荷重42.7t(A 軸重16t)~58.7t(C 軸重20t)、61.1t(D 軸重61.1t/SNCF線区)
自重21.3t 容積95m3 全長18.28m BC間距離13.24m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:3 底扉:3 積込口:大型ハッチ 荷卸し方式:底開き式 
 フランスの貨車製造、貨車レンタル、貨車保守および貨物輸送を行う総合企業Millet SAS(所有者コードMISA)所有の底開き式有蓋ホッパ車である。
 車体は、天板と側板が平面、肩の部分が平面組み合わせによる疑似曲面で、内部にはホッパとなる3つの漏斗状の四角錐台が溶接されている。3つの四角錐台の2つの境目には仕切板が設けられていると推測される。妻板は上部が垂直と内側に折れた2面構成で、下部は漏斗状の四角錐台の側面となるため斜め内側に傾斜している。車体は台枠と一体構造で、側面下端には側梁と接続する片側6本の縦補強が設けられている。車体前後の斜め部分には端部が円弧状の受板(補強板)が設けられている。
 車体上部には車体全長の9割以上に達する複数に分割された細長いハッチが設けられ、ヒンジとなっている片側を軸に開く構造になっていいて、全開させて積み荷を積み込む。3つのホッパ底にはそれぞれスライド式と推測されるの底扉が設けられ、側梁下部に見えるハンドルを回転させて開閉させる構造となっている。
 台枠は平台枠でホッパ下部に干渉する枕梁間の中梁はないものと推測される。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキで、補助(留置)ブレーキ装置は写真右側の台車付近に見える黄色い丸ハンドルによる手ブレーキである。
33 87 9344 136-5 RIV F-MISA Uapps 撮影:佐藤浩樹 2015.5.21 Porz(Rhein)(ドイツ)
国-所有者 フランス MISA      ■相互運用性 33 ■形式番号 9344 撮影済番号136(1輌)
タイプA2 80m3-15.29m-3hopper
S(100km/h)荷重42.2(A 軸重16t)~58.2t(C 軸重20t)
自重21.7 容積80m3 全長15.29m BC間距離10.00m
走り装置:Y25形(両抱式)UIC貨車標準台車(車輪径920mm)
ホッパ数:3 底扉:3 積込口:大型ハッチ 荷卸し方式:底開き式
 フランスの貨車製造、貨車レンタル、貨車保守および貨物輸送を行う総合企業Millet SAS(所有者コードMISA)所有の底開き式有蓋ホッパ車である。
 車体は、天板と側板が平面、肩の部分が平面組み合わせによる疑似曲面で、内部にはホッパとなる3つの漏斗状の四角錐台が溶接されている。3つの四角錐台の2つの境目には仕切板が設けられていると推測される。妻板は上部が垂直で、下部は漏斗状の四角錐台の側面となるため斜め内側に傾斜している。側板にはビート状の水平リブ6本が設けられている。車体は台枠と一体構造で、側面下端には側梁下端まで延びる片側5本の縦補強が設けられている。車体の内側に斜めとなった妻面には側板上部の位置に水平補強が、妻面に内側に斜めになった三角形状の厚みのある補強板と、妻面両端には側梁下部まで延びる縦補強がそれぞれ設けられている。
 車体上部には車体全長の9割以上に達する複数に分割された細長いハッチが設けられ、ヒンジとなっている片側を軸に開く構造になっていいて、全開させて積み荷を積み込む。4つのホッパ底それぞれに底扉が設けられ、側梁下部に見えるレバーを操作して開閉させる構造となっている。
 台枠は平台枠でホッパ下部に干渉する枕梁間の中梁はないものと推測される。基礎ブレーキ装置は空気ブレーキで、補助(留置)ブレーキ装置は手ブレーキである。
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Uapps → ドイツフランスベルギー