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ホキ4700形の形式解説

私有貨車

 形式
索引

▲ホキ4400形
ホキ4900形

 番号
解説


 ページ
[索引]

形式編38
形式編40

積荷
●構造

入口


【概要】
 30トン積生石灰専用車で、北海道地区で使用されていたセキから派生した形式である。
 一部はホキ4400形として登場後、昭和38年のホッパ車改番で本形式となった。後継形式に車体を大型化して35トン積としたホキ8800形がある。

【車歴】
 昭和34〜37年に4400〜4421,4450〜4478の50両が東洋工機・若松車両・富士重で製作され、昭和38年の改番で4700〜4721,4750〜4778となった。
 その後、昭和39〜41年に4722,4723,4781〜4784が富士重で製作された。

【外観と構造】
 積荷は禁水性の粉末で製鋼用の副資材として製鉄所で使用される。
 設計比重は0.7〜0.94と差が激しい。
 側開き式石炭車に屋根を追加した構造だが、建設規程の1m当り5トン以下の制限を守るため、車体長さはセキより長くなっている。
 荷役方式は側扉からの自重落下方式である。
 ブレーキはKD254形、台車はTR41Cである。

●小野田セメント向
 4700〜4721と4763〜4766の2ロット26両で東洋工機製である。
 4700〜4721は車体高さが低かったが、一年後に車体を嵩上げして容積を増し、4763〜4766は最初から増積後の設計で製作された。
 積込口は長方形のものが一線に6個並んでいる。ブレーキはKD254形である。

●宇部化学工業向
 4750〜4752と4767〜4769の2ロット6両で東洋と富士重で製作された。前者の容積は42.9m3と大きい。屋根は別体構造の丸屋根で、中央部が積込口となっていた。ブレーキはKD254形である。

■吉沢石灰工業向
 4753〜4762,4770,4771の12両2ロットで富士重製。積込口は大型のもの2個で、後のホキ8800形の原型となった。

●奥多摩加工向
 4722,4723,4772〜4778,4781〜4784の4ロット10両で富士重製。吉沢石灰向と同一構造であるが、昭和49年頃にブレーキは階段緩めが可能なASD形積空に改造された。
 なお4722は4723は本来4779,4780とするものを誤って附番したもの。このため4779,4780は欠番である。

●合成制輪子試用車
 14700,14701の1ロット2両で昭和41年富士重製。奥多摩向で車体は従来のものと同一だが、ブレーキを合成制輪子を試用したKSD形積空ブレーキとしたため番台を分けた。後に奥多摩向と同様にASD形積空に改造されている。


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ホキ4700形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
4700〜4721 S3807△ (改番) ホキ4400 4400〜4421 小野田セメントKK
4750〜4752 S3807△ (改番) ホキ4400 4450〜4452 宇部化学工業KK
4753〜4762 S3807△ (改番) ホキ4400 4453〜4462 吉沢石灰工業KK
4763〜4766 S3807△ (改番) ホキ4400 4463〜4466 小野田セメントKK
4767〜4769 S3807△ (改番) ホキ4400 4467〜4469 宇部化学工業KK
4770,4771 S3807△ (改番) ホキ4400 4470,4471 吉沢石灰工業KK
4772〜4775 S3807△ (改番) ホキ4400 4472〜4475 奥多摩化工KK
4776〜4778 S3807△ (改番) ホキ4400 4476〜4478 奥多摩化工KK
4722,4723 S3902 富士重   奥多摩化工KK
10 4781,4782 S4001 富士重 奥多摩化工KK
11 4783,4784 S4112 富士重 奥多摩化工KK
12 14700,14701 S4301 富士重 奥多摩化工KK

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