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ホキ4900形の形式解説

私有貨車

 形式
索引

ホキ4700形
ホキ5000形

 番号
解説


 ページ
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形式編39
形式編41

●積荷
●構造

入口


【概要】
 30トン積ソーダ灰専用車で、化成品輸送用のエアスライド方式ホッパ車の一種である。
 ホキ4300形として登場後、昭和38年のホッパ車改番で本形式となった。なおソーダ灰輸送用の私有貨車は本形式が唯一である。

【車歴】
 昭和36〜37年に4300〜4314の15両が東洋工機で製作され、昭和38年の改番で4900〜4914となった。
 その後、昭和38〜43年に4915〜4930が東洋工機で製作された。

【外観と構造】
 積荷は炭酸ソーダ(炭酸ナトリウム)のことで、板ガラス原料となるソーダ工業の基幹的薬品である。設計比重は0.85である。
 エアスライド方式ホッパ車でホキ3100形に酷似した箱型車体で、内面は凝着防止のため耐アルカリ塗料が塗装されている。
 荷役方式はエアスライド方式で、車体中央下部で床下に落下させ、小型の樋で片側側面にある排出口に導いている。
 ブレーキは手+KD254形空気、台車はTR41Cである。
 所有者は東洋曹達工業KKと徳山曹達KKの二社で、運用先はいずれも松尾寺の日本板硝子であった。

●台形
 4900〜4905の1両6ロットで昭和36年製。
 横から見た車体形状が台形のタイプ。所有者は東洋曹達工業KKである。

●逆台形
 4906〜4930の9ロット25両で東洋工機製。製造時期により車体補強の入れ方に変更があるが本質的には変わらない。所有者は徳山曹達KKと東洋曹達工業KKである。


4900


       4906


4925


4926


ホキ4900形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
4900〜4905 S3807 改番 ホキ4300 4300〜4305 東洋曹達工業KK
4906〜4910 S3807 改番 ホキ4300 4306〜4310 徳山曹達KK
4911〜4914 S3807 改番 ホキ4300 4310〜4314 東洋曹達工業KK
4915〜4917 S3808 東洋 徳山曹達KK
4918,4919 S3809 東洋 東洋曹達工業KK
4920,4921 S3911 東洋 東洋曹達工業KK
4922〜4925 S4010 東洋 東洋曹達工業KK
4926,4927 S4112 東洋 徳山曹達KK
4928 S4304 東洋 徳山曹達KK
10 4929,4930 S4304 東洋 東洋曹達工業KK

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