吉岡心平のマーク

ホキ4700形4782

私有貨車

 形式
索引

▲ホキ4400形
ホキ4900形

 番号
解説

ホキ4778
ホキ14701

 ページ
索引

第185週
第187週

積荷
●構造

入口


 ホキ4700形は30トン積生石灰専用ホッパ車で、落成時はホキ4400形と称したが、昭和38年の改番で現形式となった。弊サイトでは既出だが、今回は奥多摩化工の所有車を取上げよう。

 生石灰の用途は主として製鋼時の添加剤で、私有貨車は石灰石鉱山に隣接した製造プラントから、製鉄メーカーへの輸送に用いられた。ここで紹介する奥多摩ホキの運用先は「川崎」にあった日本鋼管と千葉の「川崎」製鉄で、一寸ややこしい。

 ホキ4782は81と共に昭和40年1月富士重で製作され、改番後の落成のため旧番号はない。6ロット15両あった奥多摩のヤネホキでは、4番目のロットである。従来のホキ4400/4700形はセキ3000形に酷似していたが、奥多摩の車両は車体外部の補強の入れ方や傾斜のきつい屋根、独立した歩み板など、独自の改良点が見られる。

 設計比重は0.94で、ホッパ容積は31.9m3であった。
 車体は普通鋼製で、本形式の通例としてデッキはなく、長さは8,250mmであった。
 積込口は落成時は大型のもの2個であったが、密閉性が不十分だったようで、後にホキ8800形に似たもの4個に改造された。荷卸しは側扉から行ない、操作は当初手動だったが、作業者の労働衛生の観点から、後に電動式に改造されている。
 BC間距離は5,850mmで、台車はTR41であった。ブレーキ装置は当初のKDから、ホキ2500形と共通運用するため、後にASDに改良された。

 所有者は奥多摩化工KK・常備駅は氷川であった。駅名は昭和46年2月に奥多摩に改称された。昭和49年12月に奥多摩工業KK所有となり、昭和55年8月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和40年1月
製造所   富士重
設計比重  0.94
ホッパ容積 31.9m3
●上廻り
ホッパ形態 箱型屋根付
ホッパ材質 普通鋼
ホッパ板厚 側・妻板4.5mm
        底・扉板6mm
ホッパ幅  2,561mm
ホッパ長さ 8,241mm
●荷役方式
荷役方式 側開き自重落下式
●下廻り
台枠形式   石炭車形
長さ      8,250mm
BC間距離  5,350mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

ホキ4700形4782の写真

【写真186】 ホキ4700形4782 昭和50年3月 奥多摩駅にて P:吉岡心平


【第186週】040321作成R4、040806リンク変更、050420R4A、071113R4A2、081201R4BY、100606諸元追加+R4B、130101R4C。