吉岡心平のマーク

タサ5700形5791

私有貨車

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タサ5600形
タサ5800形

 番号
解説

タサ5779
タサ15707

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第340週
第342週

積荷
●構造

入口


 今回はタサ5700形の三菱製の例を取り上げよう。
 同社の高圧ガスタンク車は古くから定評があり、同形式も348両中71両を製作し、両数的には日車・日立に次いで3番目であった。
 高圧ガスタンク車は分類の共通化を通じて早くから標準化思想があり、本形式もその成果であったため、基本仕様はメーカーに依存しないものの、当時はまだタンク受台やキセ外観など細部にメーカーの好みを活かすゆとりがあったのは、貨車ファンとして救いであった。

 タサ5791は昭和38年11月三菱で製作され、タサ5791〜5793からなる3両ロットの一員であった。

 ガス定数は2.35・タンク容積は47.3mで、標準設計により定められた値であった。
 タンク体は高張力鋼製で、板厚は胴板12mm・鏡板16mm、タンク寸法は直径1,960mm・長さ16,080mmと全て標準設計値であった。周囲の保冷用キセは、三菱特有の5分割されたボルト接合式で、同社製の良い識別点となっている。
 台枠は平形で長さ17,000mm・BC間距離は13,700mmで、ブレーキはKE305形空気+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は三愛石油KK・常備駅は生涯を通じて神埼だったが、写真のように塩浜操を基地として使用されていた時代もあった。落成から15年になる昭和53年11月に廃車となった。


タサ5700形5791の写真

【写真341】 タサ5700形5791 昭和51年3月1日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第27巻に「P01590」として収録されています。


【第341週】070311作成R4A、070809R4A2、081124R4BY、110717R4B、130612R4C。