|
ホキ4700形4713 |
私有貨車 |
形式 |
▲ホキ4400形 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
ホッパ車はタンク車より積荷による構造の変化が激しい。趣味的に見ると様々な車両が誕生するので大歓迎だが、一旦職を失なうと即消滅となるリスクが大きく、悲惨な末路を辿った例も多い。今回取り上げたホキ4700形は、失職後異なる積荷に転用された幸運な車両である。 ホキ4713はもともとホキ4400形4413として昭和34年8月東洋で製作された30トン積生石灰専用車である。 |
設計車だったため、荷重を減トンすることで対処したのに対し、本形式は自重に余裕があったことが幸いしたようだ。 これを受けて、昭和35年以降の増備車は最初から車体を大型化し、番号はホキ4450以降と番台分けがなされた。写真2のホキ4766は昭和35年9月東洋で製作された増備車だが、写真で判るように切継ぎ跡がない。なおホキ4700形への改番は昭和38年7月の「ホッパ車小改番」に伴うものである。 落成時の所有者は小野田セメントKK・常備駅は重安であった。重安から西八幡へ製鉄用の生石灰を輸送していたが、昭和56年9月に同社所有であった26両全てが日本石油輸送KKに移籍した。常備駅は便宜置籍の南港であった。写真の通り三菱鉱業セメントへリースされ、同社プロパーのホキ6700形と一緒にセメントクリンカ輸送に使用されたが、使い難かったようで使用期間は短く、昭和57年12月に廃車となった。 |
|
|
【写真1180の1】 ホキ4700形4713 昭和57年5月2日 外浜駅にて P:吉岡心平
セメントクリンカ臨時専用時代の姿。列車の一端に5両位がまとまって連結されていた。
【写真1180の2】 ホキ4700形4766 昭和57年5月2日 外浜駅にて P:吉岡心平