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タキ17000形の形式解説

私有貨車

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タキ16700形
タキ17400形

 番号
解説


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形式編23
形式編25

●積荷
構造

入口


【概要】
 C重油輸送用の保温キセ付35トン積石油類専用車で、タキ11000形の後継として日車が開発したもの。17系として少数だが応用形式が製作された。なお、灯軽油・A重油輸送用の石油類タンク車としては35系のタキ45000形が並行して製作されている。

【車歴】
  昭和44〜46年に5ロット52両が日車・川崎で製作された。

【外観と構造】
  タンク材質は耐候性高張力鋼で、板厚は胴板6mm・鏡板8mm、タンク周囲には厚さ100mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセ、タンク内部には大容量の蒸気加熱管を持ち、詳細な構造はロットにより相違する。
  荷役装置は通常の上入れ下出し方式で、吐出管部も加熱できる構造となっている。
 台枠は17系独特の中梁省略形で、手ブレーキを採用したため台枠オーバーハング長さは前後で非対称である。ブレーキ装置は積空ではなく重量車用のKE305形を装備し、台車はTR41Cである。

●ロット1・タキ17000〜17017
  昭和44年10月日車支店製で、日本石油KK向。約半数は落成から暫く下松に配置され、山陽地区で使用されていた。

●ロット2・タキ17018〜17027
 共同石油KK向で、昭和44年9月日車支店製。七重浜に配置され、その後は留萌地区などで活躍した。

●ロット3・タキ17028〜17036
 シェル石油KK向昭和44年9月日車支店製。タンク踏板は網製で、釧路地区で使用された。

●ロット4・タキ17037〜17043
 モービル石油KK向で、昭和44年10〜11月川崎製。唯一の川崎製ロット。

●ロット5・タキ17044〜17051
 昭和46年日車製で、ロット1の増備。タンク体は僅かに長くなり、手ブレーキ側の側梁(片側)が強化され、タンク踏板も網製となった。


        ロット1 日車製日石向 17000


 ロット2 日車製共石向 17022


ロット3 日車製シェル向 17028


ロット4 川崎製 17040


タキ17000形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
17000〜17017 S4410 日車支店 日本石油KK
17018〜17027 S4409 日車支店 共同石油KK
17028〜17036 S4409 日車支店 シェル石油KK
17037〜17043 S4410〜4411 川崎 モービル石油KK
17044〜17051 S4612 日車 日本石油KK

【形式編24】080517作成R4BX3+ロット表を特別編369より移設、090204R4B。