吉岡心平のマーク

タキ16700形16700

私有貨車

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タキ16600形
タキ17000形

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[ロット表]


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特別編438
特別編440

●積荷
●構造

入口


 グリオキザール専用車は25トン積のタキ8250形と、35トン積のタキ16700形の2形式があるが、前者は既に紹介したので、今回は後者を取り上げる。

 タキ16700は、一形式一両のグリオキザール専用車。昭和44年12月三菱で製作された。しかしこんな薬品を35トンも、一体何に使ったのだろうか?
 設計比重は1.28・タンク容積は27.3m3で、一見するとどこかで見たようなスタイルだ。類似車を探せばタキ22700形が比重1.3・容積26.9m3で、最も近いようだ。  タンク材質は耐食のためステンレス鋼製で、直径は1,950mm・長さは9,690mmであった。周囲には保温のため厚さ50mmのグラスウール断熱材と薄鋼板からなるキセが設置されていた。

 荷役方式は空気加圧による上出し方式で、お約束のS字管が、液出管と空気管の2本設置されていた。
 台枠は平形で、長さは10,100mm・BC間距離は6,800mmであった。
 なお写真のように、本形式は受台から両端へのタンク張出し量が大きいように見えるが、寸法をタキ22700形と比較すると、タンク体が110mm長いにも拘らず、台枠長さは200mm短縮されており、これを裏付けている。ちなみにタキ4200形のドームレスバージョン(昭和43年三菱製)に酷似しているようにも見えるのだが・・・

 所有者はダイセルKK・常備駅は新井であった。社名は昭和55年1月にダイセル化学工業KKに変わった。先輩形式であるタキ8250形より早く、平成2年4月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ8250形8250 先輩形式で昭和42年9月三菱製の25トン車。


【特別編439】031126作成R4、050409R4A、070826R4A2、090204R4BY。

タキ16700形16700の写真

【写真1439】 タキ16700形16700 昭和49年3月19日 塚口駅にて P:吉岡心平