吉岡心平のマーク

タキ17000形17000

私有貨車

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タキ16700形
タキ17400形

 番号
解説


タキ17022

 ページ
索引

特別編368
特別編370

●積荷
構造

入口


 有名な割に未解説の形式に、タキ17000形がある。

 タキ17000形はC重油向のキセ付石油類タンク車として、昭和44〜46年に52両が日車と川崎で製作された。35系と並行して製作されたが、日車の独自設計を採用したので、外観・構造は35系よりタキ11000形の改良版といった趣である。設計比重は0.85と、タキ11000形の0.88より低くなったが、これは当時需要が増加していた低硫黄分重油の値を採用したためだ。

 タキ17000は昭和44年10月日車製で18両製作された第一ロットの一員である。
 タンク体は耐食性高張力鋼製で、43系に似たF3タイプ異径胴となった。寸法は両端直径1,950mm・中央直径2,500mmで、周囲には保温用の厚さ100mmグラスウール断熱材と薄鋼板製

のキセ、内部には蒸気加熱管が設置されていた。
 本形式最大の特徴は、F5タイプのように見えるキセ形状だが、その理由は良く判らない。タンク受台には、一部にFRPを使用することで断熱性能を向上している。
 台枠はタキ11000形譲りの中梁省略タイプだが、側梁に250mm幅チャンネルを用いた独特のものとなった。長さは11,350mmだが、オーバーハングは非対称で手ブレーキ側が200mm長い。ブレーキは積空でなく、重量車向のKEである。

 落成時の所有者は日本石油KK・常備駅は下松で、僚車8両と共に低硫黄重油の輸送に使用されていたが、石油ショックによるC重油の需要減で、昭和55年3月仲間達のいる北海道に異動し、釧路の西港駅常備となった。平成9年8月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和44年10月
製造所   日車支店
設計比重 0.85
タンク容積 41.1m3

●上廻り
タンク形態 異径胴(F3)形ドームレス
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板6mm・鏡板8mm
タンク両端直径 1,950mm
タンク中央直径 2,500mm
タンク長さ 10,540mm
熱絶縁   グラスウール厚さ100mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   17系標準形
長さ      11,350mm
BC間距離  8,150mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41C形

タキ17000形17000の写真

【写真1369】 タキ17000形17000 昭和57年7月29日 島松駅にて P:吉岡心平


【特別編369】030416作成、031224R4、040207ロット表追加、041103リンク追加、050409R4A、060730
ロットR2、070724ロット表R3+R4A2、080517ロット表を形式編24に移動、090204R4BY、100604諸元追加+
R4B。