吉岡心平のマーク

タキ17000形17040

私有貨車

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タキ16700形
タキ17400形

 番号
解説

タキ17028
タキ17050

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第212週
第214週

●積荷
構造

入口


 タキ17000形はC重油輸送用のキセ付35トン積石油類専用車で、昭和44〜46年に52両が日車・川崎で製作された。当時は35系の全盛時代だったが、タキ11000形の後継として日車独自の設計を採用した。設計比重は低硫黄分重油の積載を考慮して0.85となっている。

 タキ17040は昭和44年10月川崎製で、第4ロット7両(17037〜43)の一員であった。5ロットあった本形式では唯一の川崎製である。

 タンク体は耐候性高張力鋼製で、43系類似のF3タイプ異径胴である。寸法は両端直径1,950mm・中央直径2,500mmで、周囲には保温用の厚さ100mmグラスウール断熱材と薄鋼板製

のキセがあった。タンク内部には蒸気加熱管を装備するが、細部の構造はユーザー毎に異なっていた模様である。
 台枠は17系独特の中梁省略形で、長さ11,350mm・BC間距離8,150mmであった。ブレーキ装置は積空ではなくKE形を使用している。台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者はモービル石油KK・常備駅は浮島町であった。同社はタキ20000形を23両保有していたが、その増備として製作されたようで、塩浜操〜南松本などに運用されていた。昭和62年11月に日本陸運産業KK・神栖駅常備に変わってからは長期留置が続き、平成元年8月に廃車となった。


【第213週】040926作成R4、041103リンク追加、050413R4A、070724R4A2、080517R4BY。

タキ17000形17040の写真

【写真213】 タキ17000形17040 昭和49年9月15日 塩浜操駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第37巻に「P02200」として収録されています。