吉岡心平のマーク

タキ17000形17028

私有貨車

 形式
索引

タキ16700形
タキ17400形

 番号
解説

タキ17022
タキ17040

 ページ
索引

特別編796
特別編798

●積荷
構造

入口


 タキ17028は昭和44年9月日車製で、第3ロットでシェル石油向のタキ17028〜17036の9両ロットであった。一年前に製作されたタキ11000形11105〜11119の増備車に当たる。
 なお本形式は最初の4ロット44両が昭和44年9〜10月にまとめて製作されており、このロットも落成日だけ見ると第一ロットより早くなっている。

 設計比重は低硫黄重油に合わせた0.85で、タンク容積は41.0mであった。

 タンク体は耐候性高張力鋼製で、両端直径1,950mm・中央直径2,500mm・長さ10,540mmで、第1・第4ロットと同一である。タンク内部には冬季でも積荷温度を50℃以上に上昇出来るよ

う、10往復に及ぶ大容量の蒸気加熱管、周囲には厚さ100mmのグラスウールを用いた保温キセが設置されていた。タンク踏板は金網だが、これはユーザー注文による積雪地対策と思われる。
 荷役方式は通常の下出し方式で、吐出管廻りは蒸気加熱管が設置されていた。
 台枠は17系標準の中梁省略形で、長さ11,350mm・BC間距離は8,150mmで、オーバーハング長さは前後非対称であった。ブレーキは重量車用のKE305、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者はシェル石油KK・常備駅は石油埠頭であった。昭和53年11月には日本石油輸送KKに移籍し西港駅常備となったが、昭和57年8月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和44年9月
製造所   日車支店
設計比重 0.85
タンク容積 41.1m3

●上廻り
タンク形態 異径胴(F3)形ドームレス
タンク材質 耐候性高張力鋼
タンク板厚 胴板6mm・鏡板8mm
タンク両端直径 1,950mm
タンク中央直径 2,500mm
タンク長さ 10,540mm
熱絶縁   グラスウール厚さ100mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   17系標準形
長さ      11,350mm
BC間距離  8,150mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KE305形
台車      TR41C形

タキ17000形17028の写真

【写真1797】 タキ17000形17028 昭和56年7月29日 国鉄輪西職場にて P:吉岡心平


【特別編797】070725作成R4BX3、080107R4B、100604諸元追加。