吉岡心平のマーク

タキ14800形14800

私有貨車

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タキ14700形
タキ14900形

 番号
ロット表


タキ14804

 ページ
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特別編955
特別編957

●積荷
●構造

入口


 タキ14800形は35トン積カプロラクタム専用車で、昭和44年に30両、55年に4両の計34両が製作された。

 タキ14800はそのトップナンバーで、14801と共に昭和44年6月川崎で製作された。

 基本設計はキセ付35系に準じるが、タンク形状は大きく異なる。即ちタンク体は一見すると魚腹形のF3タイプだが、実際には変形異径胴で、タンク頂部は中央より両端が約50mm高い。

 荷役方法は窒素加圧による上出しで、タンク上部に纏められた弁装置類は大型の箱型保温カバーで覆われ、荷役時には前後2分割したカバーをタンク体上にあるレール上をスライドさせて弁類を露出する。タンク更新車ではこの方式を止め、シンプルなカマボコ形にしたことを考えると、この方式はカバーが重く、操作が大変だったようだ。

 所有者は宇部興産KK・常備駅は居能で、旭化成延岡に運用されていた。平成11年6月に廃車となった。


■主要諸元
製造年   昭和44年6月
製造所   川崎
設計比重  1.01
タンク容積  34.6m3

●上廻り
タンク形態 異径筒(特殊)形ドームレス
タンク材質 ステンレス鋼
タンク板厚 胴板6mm・鏡板6mm
タンク両端直径 1,950mm
タンク長さ  9,550mm
熱絶縁   厚さ150mmウレタン
加熱装置  ステンレス鋼製加熱管
●荷役方式
荷役方式  上入れ下出し式
●下廻り
台枠形式   35系標準
長さ      10,300mm
BC間距離  7,300mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KE305形
台車       TR41C

タキ14800形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
14800,14801 S4406 川崎 宇部興産KK
14802 S4406 三菱 三菱化成工業KK
14803〜14806 S4406 富士車両 宇部興産KK
14807〜14820 S4410〜4412 三菱 三菱化成工業KK
14821,14822 S4407 川崎 宇部興産KK
14823〜14826 S4410〜4411 富士車両 宇部興産KK
14827〜14829 S4411 川崎 宇部興産KK
14830,14831 S5511 三菱 三菱化成工業KK
14832,14833 S5612 三菱 三菱化成工業KK

タキ14800形14800の写真

【写真1956】 タキ14800形14800 昭和47年8月 宇部駅にて P:吉岡心平


【特別編956】081126作成R4B、100310ロット表を第113週より移設+ロット表R3。