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タキ14800形14800 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
タキ14800形は35トン積カプロラクタム専用車で、昭和44年に30両、55年に4両の計34両が製作された。 タキ14800はそのトップナンバーで、14801と共に昭和44年6月川崎で製作された。 基本設計はキセ付35系に準じるが、タンク形状は大きく異なる。即ちタンク体は一見すると魚腹形のF3タイプだが、実際には変形異径胴で、タンク頂部は中央より両端が約50mm高い。 |
荷役方法は窒素加圧による上出しで、タンク上部に纏められた弁装置類は大型の箱型保温カバーで覆われ、荷役時には前後2分割したカバーをタンク体上にあるレール上をスライドさせて弁類を露出する。タンク更新車ではこの方式を止め、シンプルなカマボコ形にしたことを考えると、この方式はカバーが重く、操作が大変だったようだ。 所有者は宇部興産KK・常備駅は居能で、旭化成延岡に運用されていた。平成11年6月に廃車となった。 |
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■主要諸元 製造年 昭和44年6月 製造所 川崎 設計比重 1.01 タンク容積 34.6m3 ●上廻り タンク形態 異径筒(特殊)形ドームレス |
タンク材質 ステンレス鋼 タンク板厚 胴板6mm・鏡板6mm タンク両端直径 1,950mm タンク長さ 9,550mm 熱絶縁 厚さ150mmウレタン 加熱装置 ステンレス鋼製加熱管 ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 35系標準 長さ 10,300mm BC間距離 7,300mm 留置ブレーキ 両側 空気ブレーキ KE305形 台車 TR41C |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 14800,14801 | S4406 | 川崎 | 宇部興産KK |
2 | 14802 | S4406 | 三菱 | 三菱化成工業KK |
3 | 14803〜14806 | S4406 | 富士車両 | 宇部興産KK |
4 | 14807〜14820 | S4410〜4412 | 三菱 | 三菱化成工業KK |
5 | 14821,14822 | S4407 | 川崎 | 宇部興産KK |
6 | 14823〜14826 | S4410〜4411 | 富士車両 | 宇部興産KK |
7 | 14827〜14829 | S4411 | 川崎 | 宇部興産KK |
8 | 14830,14831 | S5511 | 三菱 | 三菱化成工業KK |
9 | 14832,14833 | S5612 | 三菱 | 三菱化成工業KK |
【写真1956】 タキ14800形14800 昭和47年8月 宇部駅にて P:吉岡心平