|
タキ14900形14900 |
私有貨車 |
○ |
形式 |
番号 |
▲ |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
今回のリクエストはタキ14900形である。頂いたメールには、「新製車なのに、なぜ39トン積になったのか不思議なんですが・・・」とある。 タキ14900形は39トン積のホルマリン専用車。一形式一ロットで、昭和44年3月に汽車東京で5両が製作された。 本形式の特徴は、古瀬さんもご指摘のように39トンという半端な荷重にある。昭和42年に登場したタキ43000形は、軸重制限一杯まで荷重を増やした「極限設計車」であった。この動きは化成品タンク車にも波及し、従来は5トン刻みだった荷重の制限を撤廃し、極限設計車も設定できるようになった。但し設計によりさまざまな荷重が誕生することを防止するため、専用種別ごとに標準となる設計国鉄が認定することとした。これが「端数トン |
数」制度で、本形式はその適用第一号である。 所有者は日本水素工業KK・常備駅は宮下であった。会社名は昭和46年6月に日本化成KKに変更された。主に石巻港にあったベニヤメーカーに、合板用接着剤原料のホルマリンを輸送していたが、昔々には巣鴨などにも姿を見せていた。タキ14902以降は平成9年6月、00と01は平成10年6月にそれぞれ廃車となった |
|
|
■主要諸元 製造年 昭和44年3月 製造所 汽車東京 設計比重 1.08 タンク容積 36.1m3 ●上廻り タンク形態 異径胴(C3)形ドームレス |
タンク材質 耐候性高張力鋼 タンク板厚 胴板6・鏡板8mm タンク両端直径 1,950mm タンク中央直径 2,400mm タンク長さ 9,610mm ●荷役方式 荷役方式 上入れ下出し式 |
●下廻り 台枠形式 35系標準 台枠長さ 10,000mm BC間距離 7,000mm 留置ブレーキ 両側 空気ブレーキ KSD203−254形積空 台車 TR41C→TR41DS形 (第二次台車改造) |
【写真1154】 タキ14900形14900 昭和54年7月25日 石巻港駅にて P:吉岡心平