吉岡心平のマーク

ホキ5600形5603

私有貨車

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ホキ5500形
ホキ5700形

 番号
ロット表


ホキ5605

 ページ
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特別編639
特別編641

積荷
●構造

入口


 カーバイド専用車には、少数だが専用種別を「カーバイド及び生石灰」とした車両がある。「ある日はカーバイド、別の日は生石灰」と日替りで異なる積荷を輸送するものと思っていたが、どうも製鋼用副資材である「カーバイドと生石灰の混合物」を運ぶ車だっだらしい。

 ホキ5603は昭和35年6月富士重で、ホキ5200初代形5203初代として製作された。ホキ5200初代形はホキ6000形の車体を延長して荷重を5トン増としたもので、昭和38年のホッパ車改番で5251までの52両がホキ5600形に改番されている。。

 設計比重は0.95・ホッパ容積は37mであった。

 ホッパ体は板厚6mmの普通鋼製で、幅2,140mm・高さ1,900mm・長さ9,880mmの箱型とされ、内部は仕切板で4室に分割されていた。富士重製のホキ6000形のうち6074以降はこれと同じ断面を持つが、製造時期はこちらが先輩である。
 荷役方式はカーバイド専用車では標準的なもので、禁水積荷のため積込口・取出口は二重にカバーされ、窒素封入装置と防湿筒を有していた。
 台枠は標準的な平形で、長さは10,700mm・BC間距離は7,400mm、ブレーキ装置はKD形空気+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は信越化学工業KK・常備駅は黒井であった。改番後も所有者・常備駅共に変化なく、昭和51年12月に5両揃って廃車となった。


【特別編640】060102作成R4A、060720ロット表R2、071201R4A2、080925R4BY、081016ロット表R3。


ホキ5600形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
5600〜5604 (S3505〜3506) (富士重) ホキ5200初代 5200初代〜5204初代 信越化学工業KK
5605〜5608 (S3506) (富士重) 5205初代〜5208初代 日本ゼオンKK
5609,5610 (S3506) (汽車東京) 5209初代,5210初代 日本ゼオンKK
5611〜5628 (S3602) (日立) 5211初代〜5219初代
5220〜5228
電気化学工業KK
5629〜5631 (S3603) (富士重) 5229〜5231 日本ゼオンKK
5632〜5634 (S3603) (汽車東京) 5232〜5234 日本ゼオンKK
5635〜5644 (S3703) (日立) 5235〜5244 昭和電工KK
5645〜5651 (S3709〜3710) (日立) 5245〜5251 昭和電工KK
5652,5653 S3808 富士重   東北開発KK
10 5654〜5658 S3904 日立 電気化学工業KK
11 5659〜5669 S3910〜3911 日立 昭和電工KK
12 5670〜5673 S4209 日立 電気化学工業KK

ホキ5600形5603の写真

【写真1640】 ホキ5600形5603 昭和43年8月24日 直江津駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】