吉岡心平のマーク

ホキ5500形5503

私有貨車

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ホキ5400形
ホキ5600形

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特別編2
特別編4

積荷
構造

入口


 本編は特別編その3として、岡さんのリクエストにお答えする。化成品向けエアスライドホッパ車は「十人十色」で特集したが、エアスライドホッパ車で最大の珍車は何と言ってもホキ5500形に違いなかろう。わが国の有蓋ホッパ車では唯一無二の3軸ボギー車で、荷重も50トンと最大であった。

 ホキ5500形は、昭和36年7月から8月にかけて三菱が4両製作したセメント専用車で、不思議なことに三菱製のエアスライドホッパ車としても唯一の存在であった。車体は東洋製のエアスライドカーをそのまま延長したものだが、台車には50トンタンク車であるタキ50000形と共に開発された3軸台車であるTR78を採用した。またブレーキ装

置・緩衝器などの構造も、タキ50000形のそれに準拠していた。

 落成時の所有者は野沢石綿セメントKK・常備駅は近江鉄道の多賀だったが、昭和41年5月には合併により住友セメントKK所有となり、常備駅も上白石に変更されたが、車体長が長いため取出口の位置が他車と異なること、両数が僅か4両と少数派だったこと等が災いして、使い難かったようである。昭和44年6月には七尾駅に異動し、写真のように同社七尾工場と津幡駅のストックポイント間での短距離運用に充当された。その後5500と01は昭和53年8月、残る2両は昭和57年12月にそれぞれ廃車となった。


ホキ5500形5503の写真

【写真1003】 ホキ5500形5503 昭和50年3月30日 津幡駅にて P:遠藤文雄

【遠藤さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編3】001204作成、021117本文修正、040121R4、050407R4A、090318R4BY、140223R4C。