吉岡心平のマーク

タキ29100形29117

私有貨車

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タキ29000形
タキ29300形

 番号
ロット表

タキ29111
タキ29119

 ページ
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特別編502
特別編504

積荷
●構造

入口


 丸尾さんからリクエストのあった、アルミクラッド車の元祖であるタキ29100形を取り上げる。

 タキ29100形は35トン積濃硝酸専用車で、昭和51〜平成7年に川崎・三菱・富士重で27両が製作された。自動化ヤードでの「連結注意」制限を無くすため、世界で初めてタンク材質にアルミクラッド材を採用した濃硝酸タンク車である。

 タキ29117は29116と共に昭和54年6月川崎(宇都宮)で製作された。

 本形式の特徴は、タンク体にアルミクラッド材を用いた点にある。同材はアルミ合金(A5052P)と純アルミ(A1070P)を圧延により合せ板としたもので、耐食性と高強度を合せ持つ反面、高価である欠点もあった。

 ドームレス構造ののタンク体は直径1,900mm・長さ9,978mmの直円筒形で、外周にはアルミ合金製の補強リングが9本追加され、更にその外側にはステンレス薄板製のキャノピー型キセが設置されていた。
 台枠は平形で、長さ11,200mmの割りにBC間距離は7,500mmとオーバーハング長が大きい。ブレーキは手+積空で、自連緩衝器は量産形大容量ゴム緩衝器であるRD25形を使用し、台車はTR225であった。

 所有者は旭化成工業KK・常備駅は南延岡であった。落成以来、写真の通り三井化学宮浦への濃硝酸輸送に使用されていたが失職し、最近は、本来の所有者であった日本陸運産業KK所有・神栖駅常備として、速星から奥野谷浜への輸送に使用されている。


タキ29100形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
29100〜29102 S5104 川崎 宇部興産KK
29103〜29107 S5107 三菱 三菱化成工業KK
29108〜29111 S5201 川崎 宇部興産KK
29112〜29115 S5312〜5401 川崎 三菱化成工業KK
29116,29117 S5406 川崎 旭化成工業KK
29118〜29120 S5511 川崎 旭化成工業KK
29121 H0502 富士重 日産化学工業KK
29122 H0509 富士重 日産化学工業KK
29123 H0608 富士重 日産化学工業KK
10 29124,29125 H0702 富士重 日産化学工業KK
11 29126 H0709 富士重 日産化学工業KK

タキ29100形29117の写真

【写真1503】 タキ29100形29117 平成元年6月3日 宮浦駅にて P:吉岡心平


【特別編503】040710作成R4、050412R4A、060202ロット表追加、060720ロット表R2、070530R4A2、070903ロット表R3、080816R4BY、100409R4B。