吉岡心平のマーク

タキ29300形29322

私有貨車

 形式
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タキ29100形
タキ30000形

 番号
ロット表

タキ29318

 ページ
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特別編689
特別編691

積荷
●構造

入口


 何故かタキ29300形は、これが初めての解説である。
 既に述べたように、本形式はタキ5750形の後継形式として誕生した。変更点は保安対策に伴う台枠側梁の追加にあり、自重に余裕の無かったタキ5750形では、荷重を39トンに減らさざるを得なかったため新形式となった。今ならタキ5750形の番台変えで済んだかもしれぬ。

 タキ29322は平成3年2月富士重製で、29322〜29331の10両ロットに属していた。

 前ロットから11年振りの増備だが、特に大きな変更点は無く、従来ロットのコピーと言って良いだろう。外観は我国濃硫酸タンク車の完成型と言え

る端正なもので、無駄の無い引き締まった作りであった。

 設計比重は1.84・タンク容積は21.1mであった。タンク材質は耐候性高張力鋼で、形態はドームレスの直円筒型であった。タンク寸法は直径1,850mm、長さ8,760mmで、踏板を強化型としたため、これと言ったプロテクタはない。
 台枠は平形で、長さは10,000mm・BC間距離は6,700mmであった。ブレーキはKSD形積空、台車はTR213Cを装備した。

 所有者は日本陸運産業KK・常備駅は岳南富士岡であったが実態は便宜置積で、写真は神岡を基地としていた頃のもの。


タキ29300形29322の写真

【写真1690】 タキ29300形29322 平成4年12月29日 西名古屋港駅にて P:吉岡心平


【特別編690】060725作成R4A、070711R4A2、081010R4BY、100904R4B+ロット表R3追加、110326ロット表を特別編1288に移動。