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タキ29000形29011 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
昭和40年代後半に多発した濃硝酸タンク車の漏洩・発煙事故は、空容積増加の必要性を痛感させ、国鉄では昭和49年8月に濃硝酸タンク車全車の荷重を約1割減トンした。この変更で濃硝酸専用車の需給は逼迫し、新規増備が計画されたが、次世代濃硝酸タンク車の決定版として開発されていたアルミクラッド車であるタキ29100形の完成は、昭和51年までかかる見込みであった。 タキ29011は昭和50年5月日車で製作された |
第一ロット14両中の1両。タンク体は高純度アルミニウム製だが、入換作業時の制限である「純アルミ」扱いをなくすため、板厚を胴板21mm・鏡板26mmとして強度を増加した。タンク周囲には保冷のため薄アルミ板製のキャノピーが装備されているが、取付方法はいささか大規模過ぎるように見える。自連緩衝器にも大容量の試作品RD90形を用いたが、「連結注意」扱いまでは除去出来なかったようだ。台車は最初からTR41Eである。 所有者は日本石油輸送KKで、常備駅は桜島であった。写真はどうしても見たくなり、わざわざ桜島まで撮影しに行った際のもの。昭和54年4月に鶴崎、昭和62年3月に名古屋南港に異動し、現在も濃硝酸輸送に健在である。 |
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【第91週】020526作成、021117リンク追加、040117ロット表追加、040505R4、050420R4A、070101ロット表 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 29000〜29013 | S5005 | 日車 | 日本石油輸送KK |
2 | 29014 | S5005 | 川崎 | 宇部興産KK |
3 | 29015,29016 | S5009 | 川崎 | 日本化成KK |
【写真91】 タキ29000形29011 昭和50年10月6日 桜島駅にて P:吉岡心平