吉岡心平のマーク

タキ6250形6251

私有貨車

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タキ6200形
タキ6300形

 番号
ロット表


タキ6252

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第23週
第25週

積荷
●構造

入口


 タキ6250形といえば、最近リストラされた身から濃硫酸専用車に華麗な変身を遂げたことで有名だが、今回は無水硫酸輸送で頑張っていた時代を取り上げる。

 タキ6250形は昭和42〜48年に7ロット11両が製作された。第一ロットのタキ6250と51だけが川崎製だが、他は全て日車製である。
 積荷の無水硫酸は、水分と反応して鉄を腐食する希硫酸を生ずるため、ドーム頂部やタンク上部にあるマンホール蓋・液出管・空気管など荷役配管類は、独特の形をした防水カバ−により覆われている。全く物性が異なるクロロホルムの専用車も、水分で塩酸を生ずるため、似通ったカバーを持って

いるのが面白く、まさにタンク車における並行進化の好例である。タンク体キセは日車製タンク車の特徴のように言われているカマボコ形だが、極く稀に川崎製や汽車製でも採用例があるようだ。ところでタンク受台の帯金支持部にある小穴は何のためだろうか。

 落成時は日曹金属KK所有・磐梯町駅常備であったが、写真のように京葉臨海鉄道の甲子と安治川口の間で運用されていたようだ。所有者名は昭和58年10月に日曹金属化学KKに、常備駅はその一月後に甲子に変更された。写真の6251は50や53〜55と共に、平成10年4月に廃車となっている。


●同一専用種別 タキ1200二代形1200二代 昭和41年日車支店製で日本曹達KK向。30トン積の試作車。


【第24週】010210作成、020922写真サイズ変更、021113リンク追加、040121R4、040217リンク追加、

040218ロット表追加、050503R4A、060803リンク追加+ロット表R2、070711ロット表R3+R4A2、090222R4BY。


タキ6250形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
6250,6251 S4203 川崎 日曹金属KK
6252 S4307 日車支店 日曹金属KK
6253,6254 S4404 日車支店 日曹金属KK
6255,6256 S4504 日車支店 日曹金属KK
6257,6258 S4602 日車支店 日曹金属KK
6259 S4710 日車 日曹金属KK
6260 S4810 日車 日曹金属KK

タキ6250形6251の写真

【写真24】 タキ6250形6251 昭和49年6月 村田駅にて P:吉岡心平