吉岡心平のマーク

タキ2100形12150

私有貨車

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タキ2050形
タキ2200形

 番号
[ロット表]

タキ12146
タキ12178

 ページ
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第24週
第26週

積荷
●構造

入口


 釣の世界では「鮒に始まり鮒に終わる」と言うようだが、私有貨車趣味で鮒に相当する存在は、石油系タンク車に違いなかろう。

 タキ12150はタキ2100形30トン積石油類専用車で、昭和36年川崎で12149〜68の20両が製作されたロットの一員である。  外観・構造は直円筒型のドーム付タンクに平型台枠の組合せで、タンク車としては最も標準的なスタイルであった。メーカーである川崎の特徴は、タンク受台などの造作に見受けられる。

 なお昭和37年にタキ9900形が登場するまで、

ガソリン専用車は30トン車であるタキ3000形の独壇場だったが、石油類専用車には35トン積のタキ1500形とするか、30トン積のタキ2100形を選ぶかの選択肢があった。前者には日本石油輸送・日本陸運産業が、後者には日本石油・出光興産があった。余談だが日石のタキ1500形は、実現することなく終わっている。

 所有者は日本石油・常備駅は名電築港で、常備駅は昭和41年2月に汐見町として分割独立した。その後も、同駅を基地とした石油輸送に充当されていたが、老朽化と余剰化の進行により、平成5年7月に廃車となっている。


■主要諸元
製造年   昭和36年7月
製造所   川崎
設計比重 0.87
タンク容積 34.5m3
●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板8mm・鏡板12mm
タンク直径 2,050mm
タンク長さ 10,900mm
付帯設備 蒸気加熱管
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
長さ      11,600mm
BC間距離  8,300mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C形

タキ2100形12150の写真

【写真25】 タキ2100形12150 昭和49年5月30日 東港駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第3巻に「P00129」として収録されています。


【第25週】010218作成、020828リンク追加、030112本文修正、040421R4、041205R4A、070713R4A2、080
711R4BY、110821諸元追加+R4C。