吉岡心平のマーク

タキ1200二代形1200二代

私有貨車

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タキ1200初代形
タキ1250形

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ロット表


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特別編304
特別編306

積荷
●構造

入口


 タキ1200形は初代と二代とがあり、今回紹介するのは二代である。ちなみに初代は30トン積リン酸専用車で、昭和20年8月に車籍編入された最後の戦中製タンク車であった。

 タキ1200二代は昭和41年1月日車支店で製作された。我国初の無水硫酸専用車だが、量産は35トン積のタキ6250形に移行したため、一形式一両に終わっている。設計比重は1.85で、発煙硫酸などと共に、タンク車輸送される積荷では最も大きい部類に属し、このためタンク容積は16.2m3と、ボギー車としては異様に小さい。
 タンク体は普通鋼製で、寸法は直径1,550mm・長さ8,996mmと小型である。タンク下部にはタンク周囲をジャケット式に取り巻く外部加熱装

置があり、また周囲には保温のため厚さ100mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製のキセが設置されていた。
 荷役装置は空気圧による上入れ上出し方式で、液出管は四角いカバーに、他の液入管・空気管・安全弁などはドーム上の円筒形カバーにそれぞれ収納されている。
 台枠は平形で長さは9,900mm、BC間距離は6,600mmで、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は日本曹達KK・常備駅は磐梯町であった。昭和54年2月に系列会社である日曹金属KKに移籍し、更に昭和58年10月には社名が日曹金属化学KKに変った。昭和58年10月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ6250形6251 昭和42年川崎製で日曹金属KK向。量産車は35トン積となった。

           タキ6250形6259 昭和47年日車製で日曹金属KK向。濃硫酸輸送用に改造後の姿。
           タキ6250形6260 昭和48年日車製で日曹金属KK向。


【特別編305】021113作成、040301R4、050410R4A、060803リンク追加、070706R4A2、130401R4B。

タキ1200二代形1200二代の写真

【写真1305】 タキ1200二代形1200二代 P:吉岡心平所蔵