吉岡心平のマーク

タキ6250形6259

私有貨車

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タキ6200形
タキ6300形

 番号
ロット表

タキ6253
タキ6260

 ページ
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特別編692
特別編694

積荷
●構造

入口


 タキ6250形無水硫酸専用車は既に2ロットを紹介したが、今回は後天的改造を受けたロットを紹介しよう。

 タキ6259は昭和47年10月日車製で、本形式中では7ロット中の6ロット目で、一ロット一両であった。

 外観・構造は細部も含め、次ロットのタキ6260と同一であった。詳細な寸法などはそちらをご覧頂きたいが、一言で言えば、高比重のため小型のタンク体は普通鋼製で、積荷が低温で固化するため、保温キセとジャケット式の蒸気加熱管を有していた。また液入・液出管には仕切弁があり、水分を嫌うため、これら配管・弁類は防水カバーで覆われていた。

 さて、ここで取り上げるのは無水硫酸の輸送終息により、余剰となった本形式を濃硫酸・発煙硫酸専用車に転用改造したグループである。

対象番号はタキ6252,6256〜6260の6両で、改造時期・施工場所は不詳だが、恐らく平成10年頃と思われる。改造点は防水カバーと配管・仕切弁などの撤去が中心で、特にドーム廻りは外観が一変した。

 落成時の所有者は日曹金属KK・常備駅は磐梯町であった。会社名は昭和58年10月に日曹金属化学KKとなり、一月後に甲子駅常備となった。輸送終息により神岡鉱業KKに移籍し、神岡高山前駅常備となった。本形式では最後の一両となったが、平成19年10月に廃車となった。


●同一専用種別 タキ1200二代形1200二代 昭和41年日車支店製で日本曹達KK向。30トン積の試作車。


タキ6250形6259の写真

【写真1693】 タキ6250形6259 平成12年8月30日 富山貨物駅にて P:浦田慎

【浦田さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編693】060803作成R4A、070711R4A2、081008R4BY、090222本文修正、130815R4C。