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タキ6850形6855 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
今週取上げるタキ6850形は、小生の大好きな貨車の一つだ。長い車体とタンク上部にごちゃごちゃ付いた付属品が魅力の源泉のようである。晩年の、タキ9250形と混用され5〜6両のユニットとなって上越線を走って行く姿は、いまでも脳裏に焼き付いている。 タキ6855はタキ6850形30トン積アセトアルデヒド専用車の第一ロットとして、昭和41年9月に三菱で製作された。タンク体の上にいろいろ見える物体は、液出入管・オーバーフロー管、そして窒素封入装置などの保冷カバー兼プロテクタで、積荷のアセトアルデヒドの沸点が低く、また刺激性・毒性が強いため設置されたものである。なお約一 |
年後に富士重が電気化学向に製作した車両は、万一の場合の安全弁作動圧力を向上するため高圧ガスタンク車に近い構造に変更され、タキ9250形と別形式になった。 落成時の所有者はダイセル化学KK・常備駅は新井であった。なお所有者名は昭和55年1月に社名変更によりダイセル化学工業KKに変更された。用途は京葉臨海から新井へのアセトアルデヒド輸送であったが、化成品は製法転換で一挙に職を失う怖さがあり、本形式もメタノールへの原料転換のあおりを受け、昭和56年10月に当時在籍していた26両のうち、写真のタキ6855を含む25両が一斉に廃車となっている。 |
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●同一専用種別 タキ9250形9263 対抗形式でドームレスタンク体、昭和43年富士重製。 タキ9250形9271 昭和51年川崎製のロット。 【第23週】010204作成、011125本文修正+リンク追加、040202R4、050207R4A、060627ロット表追加、 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 6850〜6855 | S4109 | 三菱 | ダイセルKK |
2 | 6856〜6860 | S4205〜4206 | 三菱 | ダイセルKK |
3 | 6861〜6874 | S4303〜4304 | 三菱 | ダイセルKK |
4 | 6875,6876 | S4410 | 三菱 | ダイセルKK |
【写真23】 タキ6850形6855 昭和49年6月 村田駅にて P:吉岡心平