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タキ6300形6300 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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ページ |
●積荷 |
■入口 |
今回は、アンバランスなスタイルで有名なタキ6300形を紹介しよう。 タキ6300形は、わが国初の珪酸ソーダ専用車で、初めての割には35トン積で登場した。一形式2両で、写真のトップナンバーは昭和36年5月、タキ6301は昭和37年9月に、それぞれ日車支店で製作されている。 本形式の特徴は何と言ってもその細くて長いタンク体で、タンク直径を1,700mmに抑えたため、長さは11,420mmと大幅に長くなり、台枠もタキ2100形並みの長さとなっている。 |
全くの想像だが、このような構造が採用された理由は、タンク周囲に保温材を巻くことを考慮たためかもしれない。荷役方式は下出し方式だが、粘稠な積荷のため、液出しをアシストするための加圧用空気管が装備されていた。 所有者は東曹産業KK・常備駅は酒田港で、黄色地の社紋が美しかった。撮影時は越中島から三沢などに運用されていたようである。昭和63年8月に廃車となった。 |
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●同一専用種別 タキ9100形9100 昭和36年造機製の30トン車で、ステンレス製タンク体が特徴。 タキ9150形9150 昭和38年造機製。タキ9100形の後継で、タンク体を普通鋼に変更。 |
ロット | 番号 | 製造年 | 製造所 | 落成時の所有者 |
1 | 6300 | S3605 | 日車支店 | 東曹産業KK |
2 | 6301 | S3709 | 日車支店 | 東曹産業KK |
【写真1054】 タキ6300形6300 昭和49年3月2日 越中島駅にて P:吉岡心平