吉岡心平のマーク

タキ6250形6260

私有貨車

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タキ6200形
タキ6300形

 番号
ロット表

タキ6259

 ページ
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特別編468
特別編470

積荷
●構造

入口


 タキ6250形は第一ロットが既出だが、今回は最終ロットを紹介しよう。

 タキ6250形は35トン積無水硫酸専用車で、昭和42〜48年に7ロット11両が製作された。

 タキ6260は昭和48年10月日車製で、一両一ロットであった。
 設計比重が1.85と大きいため、タンク容積は18.9m3と小さい。タンク体は普通鋼製で、直径1,700mm・長さ8,800mmと細身だが、その周囲にはジャケット形の温水加熱管が設置され、更に厚さ100mmのグラスウール断熱材と薄鋼板製の保温キセが設けられていた。また水分を嫌う積荷のため、ドーム頂部には雨除け用のカバー

が追加されている。タンク受台は押え金方式で、可動部が通常より小型なのは、タンク加熱時の熱損失を局限するためと思われる。
 台枠は側梁省略形だが、枕梁と端梁間の側梁が強化されたタイプで、昭和48年頃の日車製にのみ見られるものであった。台枠長さは10,000mm・BC間距離は7,000mmで、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は日曹金属KK・常備駅は磐梯町であった。会社名は昭和58年10月に日曹金属化学KK、常備駅は同年11年に甲子に変わった。その後の余剰化で、神岡鉱業KK・神岡鉱山前駅常備となり、専用種別も「濃硫酸及び発煙硫酸」に変変更され、現在に至る。


●同一専用種別 タキ1200二代形1200二代 昭和41年日車支店製で日本曹達KK向。30トン積の試作車。


■主要諸元
製造年   昭和48年10月
製造所   日車
設計比重 1.85
タンク容積 18.9m3

●上廻り
タンク形態 直円筒(S1)ドーム付
タンク材質 普通鋼
タンク板厚 胴板8・鏡板12mm
タンク直径 1,700mm
タンク長さ 8,800mm
熱絶縁   厚さ100mmグラスウール
付帯設備 外部ジャケット式加熱装置
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   枕梁間側梁省略形
長さ      10,000mm
BC間距離  7,000mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD254−305形積空
台車      TR41C形

タキ6250形6260の写真

【写真1469】 タキ6250形6260 昭和51年9月15日 村田駅にて P:吉岡心平


【特別編469】040217作成R4、050503R4A、060803リンク追加、070711R4A2、090222R4BY、130815諸元
追加+R4C。