■側ブレーキ
標準(統一設計)タンク車では列車長の短縮のため,葉巻型異径胴タンクの採用とともに,側ブレーキ装置を使用し,30トン積タキ3000形に比べ1,680mmと大幅な全長の短縮が図られた。しかし台枠緩衝長は150mmと短く効率化優先の社会情勢の反映であった。ちなみにタキ11600形プロピレングリコール専用は僅か15mmであった。
■両側ブレーキ
タキ35000〜35123までは片側ブレーキで新製されたが,昭和42年8月,日本石油輸送(株)がタキ35124〜35133の10両を新製する際にタキ35126〜35133 |
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の8両が申請後図面変更され,はじめての両側ブレーキとして新製された。その後,翌9月申請分のタキ35150からは両側ブレーキが必須となったが,なぜか9〜10月に申請されたタキ35239〜35252は片側ブレーキで製造されている。
■図面解説
図33は両側ブレーキ装置でブレーキ引棒が吐出弁装置を避け低い位置であることに注目してほしい。
図34は差動ブレーキシリンダで、押棒(31)はピストン(10)により押され,緩めばね(23)により押棒スリーブ(15)と押棒止ピン(29)と共に引きこまれ,水平方向にふれる構造となっている。図54は空気だめで,320−700−50を使用している |