■片側ブレーキ車用
FB3107はタキ35000形の初期型である片ブレーキ車用の図面で,左右対称のはしごが特徴である。踏板は長さ1800mm,幅1660mmとコンパクトなものであるが,はしごは直径2500mmのタンク部を避けるため,車両限界まで張り出す構造となった。また手摺高さも320mmとタキ3000形式の半分ほどの背の低いものとなった。
歩み板は,試作車タキ35000,35027ではエキスパンドメタルで登場しが、量産車ではアンチスリップ鋼鈑や |
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縞鋼鈑となった。図面は板圧3.2mmの鋼板の記述のみである。タキ35000〜35026までは,はしごが歩み板側面に取り付けられていたが,35027以降は下面に溶接された山形鋼に固定する方式に変更され,歩み板側面に切り欠きがついた。これが変更(A)である。
タキ35084〜35093は本グループで唯一の吐出弁上部操作装置付で,タキ35244〜35253はFB3147のはしごを左右対象配置とした異色車である。 |