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タキ46000形の形式解説

私有貨車

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タキ45000形
タキ50000形

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解説


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形式編49
形式編51

積荷
●構造

入口


【概要】  昭和60年に濃硫酸タンク車を増備する際、余剰であったタキ45000形を転用改造したもの。自重増で荷重38トンとなり新形式となった。種車の枯渇後は再びタキ29300形が増備されたため、先輩と後継形式が同一という珍しい例となった。

【車歴】  昭和60〜平成2年に71両が富士重・日車でタキ45000形から改造された。改番対象等はロット表を参照のこと。

【外観と構造】 設計比重は1.84、タンク容積は20.6m3で、上廻りはタキ29300形に似るが、種車の35系台枠に無理やり適合させたため、センタアンカ部は本形式特有の構造である。
 荷役方式は、濃硫酸として標準の空気加圧による上入れ上出し方式である。

■タイプ1・富士重製標準
 ロット1と3の46000〜46017,46020〜46053の52両で、昭和60〜61年富士重改造。
 タンク材質は耐候性高張力鋼で、板厚は胴板8・鏡板9mmと腐食代を含めて厚くし、内面の補強環を省略した。寸法は直径1,800mm×長さ9,020mmで、種車台枠に合せてタキ29300形より直径を50mm細くした。タンク体を台枠に固定するセンタアンカ部は種車に中梁がないため、タンク体と側梁を結合する大型のものとした。
 台枠以下は種車のままで長さは10,500mm・BC間距離は7,500mm、ブレーキは両側+KSD形積空である。台車はTR41DS−12のバネを強化して同−13に改造した。なお46044〜46053は種車がTR41E−12を装備していたため、同様に同−13に改造した。

■タイプ2・日車製
 ロット2の46018,46019の2両で昭和60年日車改造。基本構造と寸法はタイプ1と同一だが、メーカーの相違で細部の形態が異なる。

■タイプ3・富士重製細タンク体
 ロット4の46054〜46070の17両で平成2年富士重改造。タンク直径が1,750mmと細い点が異なるが、他はタイプ1と同一である。


ロット1 46005


ロット3 46045


ロット4 46069







タキ46000形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
46000〜46017 S6005〜6006 富士重 タキ45000 45375〜45377,45394,45387〜45389,45392,45393,45407,45408,45482,45501,45509,45531,45533,45544,45547 日本陸運産業KK
46018,46019 S6005 日車 タキ45000 45341,45344 日本石油輸送KK
3A 46020〜46053 S6102 富士重 タキ45000 45378,45390,45391,45396,45397,45399,45400,45406,45409,45410,45469,45471,45476,45477,45479〜45481,45483〜45485,
45489,45498,45500,45546
日本陸運産業KK
3B 46044〜46053 45579〜45588
46054〜46070 H0202 富士重 タキ45000 45379,45488,45491,45492,45499,45502,45508,45510,45517〜45523,45526,45527 同和鉱業KK

【形式編50】101230作成R4B。