石炭酸専用車のガイド

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■タサ
●タサ3400形 20トン積

 我国石炭酸タンク車の第一号。昭和26年三菱で10両が製作されたが、増備は30トン積のタキ3900形に移行した。合成樹脂原料の輸送用車としては最も古い
 部類に属し、タンク内面は積荷の純度保持のためステンレス貼となっていた。腰高のキセ付タンク体と、外部ジャケット式の加熱装置・その配管が特異である。
3400
S2612三菱製で東洋レーヨンKK向。

■タキ
●タキ3900形 30トン積

形式解説
 タサ3400形の拡大版で、昭和29〜44年に65両が製作(1両は他形式からの改造:タキ3962の項参照)された。
 製造時期により、タンク材質は普通鋼製の内面ステンレス貼、普通鋼とステンレス鋼のクラッド材、そしてステンレス鋼の無垢製、の3種類に分けられる。
3905
S2912三菱製で東洋レーヨンKK向。
3912
S3008三菱製で宇部興産KK向。
3936
S3706富士重製で三井化学工業KK向。
3948
S3806富士重製で三井物産KK向。
3951
S3810若松車両製で三井化学工業KK向。若松製は珍品。
3962
S4404富士重でタキ8550形8557を改造。三井物産KK向。

●タキ20500形 35トン積
ロット表
 キセ付35系タンク車とすることで軽量化し、35トン積を可能とした。葉巻型のC3タイプ異径胴が特徴でタンク体はステンレス鋼製。
20500
S4512日車本店製で三井東圧化学KK向。後にタンク体腐食により新缶に更新した。
20514
S4909日車製で石油荷役KK向。ブレーキは両側から手となり、台車はTR41E。

060816作成、090527最終修正。