吉岡心平のマーク

ホキ5000形5001

私有貨車

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ホキ4900形
ホキ5100形

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[ロット表]


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特別編469
特別編471

●積荷
構造

入口


 思い起こせば弊サイト設立の目的は、同人誌「十人十色」の宣伝であった。今回取り上げるホキ5000形は、その解説対象の一つである。

 ホキ5000形は30トン積リン酸ソーダ専用車で、昭和35年6月に1ロット2両が東洋工機で製作された。同社が粉体化成品輸送用のエアスライドホッパ車として製作した「ケミカル・エアスライダーズ」の一員で、類似形式としてホキ5100形があるが、所有者が異なるためか設計比重が0.5と大きく異なり、スタイルも全く異なっている。

 設計比重は0.75、ホッパ容積は40m3と有蓋ホッパ車では標準的なサイズで、薄鋼板製のホッパ体は多くのエアスライド車がそうであるように前後が傾斜し、側面からは台形に見える。

 屋根は一見すると三角形だが、実際には頂部に僅かだか平坦部があった。
 荷役装置は、ホッパ底部に2列のエアスライド装置が設置されていた。積込口は角型で、中心線上に2,730mm間隔で3個配置されている。
 台枠は平形だが、2列あるホッパ底部と抵触する部分は切り欠かれていた。長さは10,500mm・BC間距離は7,200mmで、台車はTR41Cであった。

 落成時の所有者は燐化学工業KK・常備駅は稲荷町であった。昭和45年4月に住友化学工業KK所有・新居浜駅常備を経て、昭和48年11月には日本石油輸送KK。東高島駅常備となった。その後は新居浜、郡山などの常備駅と転々とし、昭和56年7月に2両揃って廃車となり、形式消滅した。


【特別編470】040219作成R4、050503R4A、070825R4A2、080821R4BY。

ホキ5000形5001の写真

【写真1470】 ホキ5000形5001 昭和52年1月16日 村田駅にて P:吉岡心平