吉岡心平のマーク

タキ1250形1250

私有貨車

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タキ1200二代形
タキ1400形

 番号
ロット表


タキ1255

 ページ
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特別編843
特別編845

積荷
●構造

入口


 今回は、タキ1250形リン酸専用車のトップナバーを取り上げる。

 リン酸のタンク車輸送の始まりは、希硫酸とリン酸の混合物で、タンク体も普通鋼を鉛ライニングしたものが用いられた。
 その後、純粋のリン酸輸送用としてタキ1200初代形が終戦直前に製作されたが、詳細は不明のままだ。その後、ステンレス製タンク体で颯爽と登場したのが本形式で、昭和35年のことだった。

 タキ1250は1251と一緒に昭和35年5月造機で製作された。初期の造機製らしく全体に角ばった作りである。

 タンク体はモリブデンを含有したステンレス鋼製で、寸法は直径1,810mm・長さ7,730mmであった。
 荷役方式は空気圧による上出し方式だが、S字管は装備していない。
 台枠は平形で、長さ8,300mm・BC間距離5,000mm、ブレーキはKD254形空気+手、台車はTR41Cから第一次改造でTR41Dとなった。

 所有者は日本化学工業KK・常備駅は郡山であった。晩年はタキ11300形と共に半田埠頭駅の主であったが、皮肉なことに本形式中ではタキ1251と共に最も長命で、平成9年2月に廃車となった。


●関連形式 タキ1200初代形 昭和20年製の先輩形式で、ステンレス製タンク体はこちらが第一号か?


タキ1250形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 旧形式 旧番号 落成時の所有者
1250,1251 S3509 造機     日本化学工業KK
1252,1253 S3612 造機     日本化学工業KK
1254,1255 S3704 造機     日本化学工業KK
1256 S4109▲ 富士重 タキ6100 6105 伊藤忠商事KK
1257 S4307 日立     東洋曹達工業KK

タキ1250形1250の写真

【写真1844】 タキ1250形1250 平成元年11月18日 半田埠頭駅にて P:吉岡心平


【特別編844】080128作成R4B+ロット表を第90週より移動、131125R4C。