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タキ1250形1255 |
私有貨車 |
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●積荷 |
■入口 |
今回からCD−ROM第17巻に収録した形式を解説する。その第一号はタキ1250形だ。 タキ1250形で30トン積リン酸専用車で、昭和35〜43年に8両が製作された。なお1256はタキ6100形6105の改造車である。 貨車ファンにとってリン酸専用車が楽しいのは、接液部の材質としてステンレス鋼、普通鋼の内面ステンレス貼り、普通鋼で内面ゴムライニング、そして内面ポリラステル樹脂ライニングの四者が使用されていたことだ。その選択はユーザーの好みに左右されたようで、今回紹介する日本化学工業はステンレス製タンク体が好みであった。 |
タキ1255は昭和37年4月造機製で、タンク体はモリブデンを含有したステンレス鋼(SUS316)製である。タキ300形を銀色にしたような小型のボギータンク車だが、容積的には2割方大きいので、タンク直径・長さは僅かづつ大きくなっているものの、万人向けの好ましいスタイルである。荷役方式は上入れ上出し方式で、このための配管がドーム周囲に見える。台車は落成時のTR41Cから、第一次台車改造でTR41Dに改造された。 所有者は日本化学工業KKで、常備駅は郡山であった。写真は汐留駅で撮影したもので、郡山から芝浦にあったストックポイントへ、リン酸を輸送中の姿である。平成7年11月に廃車となった。 |
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【写真90】 タキ1250形1255 昭和49年10月7日 汐留駅にて P:吉岡心平