吉岡心平のマーク

タキ1200初代

私有貨車

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タキ1150形
タキ1200二代形

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ロット表


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暫定編1
暫定編3

積荷
●構造

入口


 タキ1200初代形は30トン積リン酸専用車で、昭和20年7月に1両が製作された。
 落成時期は敗戦前一ヶ月と、戦中製タンク車では最後の形式である。このため資料は全くと言って良いほど残されていない。

 現存する資料で唯一データが記載されているのは「私有貨車」の諸元表で、これによれば昭和24年若松製、タンク寸法は直径1,850mm・長さ7,350mm、台車TR16となっており、公報とは製造年が合致しない。

 積荷からタンク体はステンレス製と推定され、資材不足が極限であった当時、製作が許可されたからには、余程緊急度が高い用途、例えば合成石油関連向に作られたのであろうか。ステンレス製と言えば、場所柄からこれも戦争中に製作された三池の希硝酸タンク車との関連も気にかかる。

 所有者は三井化学工業KK・常備駅は大牟田であった。廃車は昭和36年7月と早いが、三井三池の通例で線内用として残っていた可能性も否定できない。


【暫定編2】060908作成R4A、080130R4A2、080518リンク追加、110304R4B