吉岡心平のマーク

タキ1400形1404

私有貨車

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タキ1250形
▼タキ1450形

 番号
[ロット表]


タキ1418

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第99週
第101週

積荷
●構造

入口


 タキ1400形は30トン積カセイソーダ液専用車で、既に第2週でタキ1419を紹介したが、ここで取り上げるのは少しばかり奇妙な車だ。

 昭和24〜25年に川崎車両では、タキ3000形をショーティーとしたタンク車を製作した。その詳細については、タム2540の解説を参照して頂きたいが、同社はカセイソーダ液専用車についても、この種車両を、タキ400形413とタキ1400形1400〜07の合計9両製作した。

 タキ1404は昭和24年1月川崎で、タキ1403〜07からなる5両ロットの一員として誕生した。
 タンク容積は23.0mと大きいが、これは当時タンク車輸送された苛性ソーダ液の濃度が、現在のものより薄かったためだ。外観では、タンク体は直径2,050mm・長さ7,200mmと太く短かく、ドーム直径も1,350mmと太い。

 写真からは頂部がドラムカン形のドーム、タンク側に取付けられた梯子のステーと運転関係標記板など、このグループの特徴がはっきり判る。
 台枠は通常の平型で長さは8,400mm、BC間距離は5,500mmである。台車はTR41から、第一次台車改造でTR41Dに改造された。

 落成時の所有者は倉敷絹織KKで、常備駅は大元であった。社名は同年5月に倉敷レーヨンKKと変わり、常備駅は昭和27年3月に岡山臨港鉄道の汽車会社前、昭和30年6月に倉敷、昭和32年11月に再び汽車会社前、その後南岡山と頻々と移動した。昭和45年11月、所有者名はKKクラレに変わったが、その10日後に徳山曹達KKに移籍し、周防富田駅常備となった。なお駅名は、昭和55年10月に新南陽に変更されている。主に塩化カルシウム液などを輸送していたようだが、昭和62年5月に廃車となった。


●関連形式 タキ8050形8050 昭和26年川崎製のタキ1400形1416の改造車で瓜二つ。


タキ1400形1404の写真

【写真100】 タキ1400形1404 昭和51年4月29日 周防富田駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第19巻に「P01121」として収録されています。


【第100週】020728作成、030507リンク追加、040509R4、041229R4A、070929R4A2、100302R4BY、130803R4C。