吉岡心平のマーク

タキ1250形1256

私有貨車

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タキ1200二代形
タキ1400形

 番号
ロット表

タキ1255
タキ1257

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第104週
第106週

積荷
●構造

入口


 タキ1256は本形式唯一の改造車で、昭和41年9月富士重で昭和36年12月富士重製の30トン積四塩化炭素専用車であるタキ6100形6105を改造した。

 公式資料によればタキ1250形に改造した際、タンク体を取替えたとされているが、種車のタキ6105より2ケ月前に製作されたタキ6104と比較すると、写真2・3で判るように、タンク受台を除いて顕著な差がなく、特にタンク体は瓜二つなのだ・・・。

 タキ6105時代のタンク材質は圧延時に普通鋼とステンレス鋼を合わせたステンレスクラッド鋼で、不思議なのはステンレス部分にリン酸に適し

たSUS316を使用していた点である。タキ6105時代からリン酸積を考慮していたのだろうか。
 タキ1256への改造で新製したタンク体は、材質としてリン酸に適したステンレス鋼(SUS316)を使用し、板厚は鏡板9mm・胴板7mmと薄くなった。寸法は種車時代と同じだったが、これは四塩化炭素とリン酸の設計比重がたまたま同一だったことに起因する。
 台枠以下は種車時代のままであった。

 所有者と常備駅はタキ6100形時代と変わらず伊藤忠商事KK/勿来であった。実際には古くは浪速、その後は安治川口に臨時常備されていたので、こちらでご覧になった方も多いことだろう。平成7年7月に廃車となった。


種車形式 タキ6100形6104 種車となったタキ6105の類似ロット。


■主要諸元
改造年   昭和41年9月
改造所   富士重工
設計比重  1.6
タンク容積 18.8m3
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
●上廻り
タンク材質 ステンレス鋼(SUS316)
タンク板厚 胴板7mm・鏡板9mm
タンク直径 1,850mm
タンク長さ 7,320mm
●荷役方式
荷役方式 上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   8,300mm
BC間距離  5,000mm
留置ブレーキ 手
空気ブレーキ KD254形
台車      TR41C→TR41D形
         (第一次台車改造)

タキ1250形1256の写真

【写真105の1】 タキ1250形1256 昭和50年10月6日 安治川口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第13巻に「P00964」として収録されています。

タキ1250形1256の写真

【写真105の2】 タキ1250形1256 昭和50年10月6日 安治川口駅にて P:吉岡心平

この写真は吉岡写真CD−ROM第13巻に「P00963」として収録されています。

タキ6100形6104の写真

【写真105の3】 タキ6100形6104 昭和48年12月24日 越中島駅にて P:吉岡心平

タンク体の作りはドーム廻りを含め、タキ1256と瓜二つである。


【第105週】020901作成、021112リンク変更、040213R4、040807リンク追加、050420R4A、071124R4A2、
090422R4BY、100408本文修正+諸元追加+R4B。