吉岡心平のマーク

タキ2100形22207

私有貨車

 形式
索引

タキ2050形
タキ2200形

 番号
[ロット表]

タキ22190
タキ22210

 ページ
索引

特別編844
特別編846

積荷
●構造

入口


 今回はタキ2100形石油類専用車の重保温タイプを取り上げる。
 北海道を筆頭とする寒冷地のC重油輸送用には、古くから保温キセを装備した石油類専用車が使用される。最近ではタキ11000形が有名だが、その祖先とされるのが今回紹介するタキ2100形である。

 タキ22207は昭和37年10月日車本店製で、22202〜22207の6両ロットの一員であった。日石向の重保温タイプでは、2ケ月前に同じ組合せで製作されたタキ22155〜22158の増備車で、基本構造は同一である。

 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板8mm・鏡板12mmと薄い。タンク寸法は直径1,890mm・長さ12,670mmで、その周囲には厚さ100mmグラスウールを用いた保温キセ、また内部には12本の加熱管を装備していた。
 台枠は平形で、長さ13,700mm・BC間距離10,400mmは標準的なタキ3000形の寸法より長い。ブレーキは重量車向のKE305形空気+手、台車はTR41Cであった。

 所有者は日本石油KK・常備駅は本輪西であった。一生を同駅常備で過ごし、平成3年12月に廃車となった。


タキ2100形22207の写真

【写真1845】 タキ2100形22207 昭和61年7月29日 東室蘭駅にて P:吉岡心平


【特別編845】080131作成R4B。