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タサ700形862 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
▲タサ822 |
ページ |
●積荷 |
■入口 |
新潟製のタサ700形と言えば、台枠にチャンネルを表裏裏返しに使い、側ブレーキを装備した一寸変ったタイプを思い出すが、同社製の最終ロットとなった戦中製は、タサ3000形の設計を逆導入したスタイルとなった。今回はこの例を紹介しよう。 タサ862は昭和17年7月新潟製で、タサ860〜869の10両ロットの一員であった。 外観はタサ3000形とうり二つだが、設計比重が0.73とアルコールの0.79より低い関係で、タンク体は28.0m3と一回り大型である。 |
タンク体は普通鋼製で、寸法は直径2,060mm・長さ8,626mmと、タサ3000形より直径が80mm太くなった。 落成時の所有者は東亜燃料工業KK・常備駅は箕島であったが、同年11月には初島に移った。戦後は一部の車両が一時期連合軍専用車になったものの10両全車が初島駅常備で残り、本車と867は昭和48年10月に廃車となり、残る8両も昭和49年中に姿を消した。 |
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●同一形式 タサ700形770(特別編299) 昭和11年新潟製。 タサ700形801(特別編516) 昭和15年新潟製、初めから石油類専用。 ●関連形式 タサ4400形4400(特別編300) 昭和32年にタサ700形823を改造。 【特別編764】070328作成R4A、070702R4A2、081120R4BY。 |
【写真1764】 タサ700形862 昭和47年6月17日 伏木駅にて P:堀井純一
後にこのロットの一部が、据置タンクとして使用されていた。
【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】