吉岡心平のマーク

タキ1900形112685

私有貨車

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タキ1800形
タキ2000形

 番号
[ロット表]

タキ112476

 ページ
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特別編691
特別編693

積荷
●構造

入口


 我国セメント輸送車の最大勢力に成長したタキ1900形だが、昭和53年以降は新製数も少なく、ロット間の間も空いていた。

 タキ112685は112684〜112688からなる5両ロットとして昭和54年9月川崎で製作された。昭和54年製はこれが唯一で、本形式中では最後から2番目のロットである。

 設計比重は1.17・タンク容積は34.1mで、日本セメントの標準値である。
 本形式は112000番台登場の頃から標準化が進み、本ロットも標準設計車の一員である。
 タンク体は普通鋼製で板厚は4.5mm、寸法は

両端直径2,200mm・長さ9,000mmである。
 荷役装置はエアスライド方式で、同じ日セメ所有車でも高麗川辺りのクルマとは空気配管が異なる、また吐出口は側面でなく真下に開口している。
 台枠は中梁省略台枠で、長さは10,000mm・BC間距離は6,700mm、ブレーキはKSD形積空+手、台車は本形式で初めてTR213Cを装備した。台車の重量増のため、軽量化の要求が厳しく、車体にはさまざまな工夫が凝らされている。

 所有者は日本セメントKK・常備駅は勾金であった。昭和59年1月に香春に移動した。廃車は昭和62年3月と異様に早く、先輩達がまだ残る中で5両揃って廃車となった。


【特別編692】060801作成R4A、070711R4A2、081010R4BY。

タキ1900形112685の写真

【写真1692】 タキ1900形112685 昭和57年5月2日 苅田港駅にて P:吉岡心平