吉岡心平のマーク

タキ1150形1176

私有貨車

 形式
索引

タキ1100形
タキ1200初代形

 番号
ロット表

タキ1174

 ページ
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特別編617
特別編619

●積荷
●構造

入口


 タキ1150形は30トン積過酸化水素専用車で、、昭和40〜49年に14ロット29両が製作された。質・量共に我国過酸化水素タンク車の代表と言える形式である。

 タキ1176はその最終ロットで1176〜78の3両が昭和49年2月日立で製作された。昭和44年日立製のタキ1171〜75(ロット11〜13)の増備で、外観・構造は酷似している。

 タンク体は、積荷の分解を防止するため高純度アルミニウム製で、寸法は直径1,950mm・長さ9,620mmと、前ロットと同一である。タンク受台が大型なのは、アルミタンク車のお約束だ。

 荷役方法は空気圧を用いた上入れ・上出し方式で、異物混入を極端に嫌う積荷だけあって、移液は全て配管を通して行うため、タンク上部は多数のバルブで賑やかで、空気管の頂部には大型の通気フィルターが設置されていた。
 台枠は平形で、長さは10m・BC間距離も7mと切の良い寸法だ。ブレーキはKSD形積空+両側、台車はTR41Eである。

 落成時の所有者は安宅産業KK・常備駅は岳南富士岡であった。昭和52年2月に東海電化工業KKに移籍し、主に九州方面に運用されていたが、コンテナ化の進展により、平成元年12月に廃車となった。


●同一専用種別 タム8000形8010 昭和38年日車支店製で三徳化学工業KK向。15トン積の2軸車。

           タサ5600形5613 昭和42年富士重製で日本パーオキサイドKK向。20トン車。
           タキ22800形22804 昭和48年富士重製で日本パーオキサイドKK向。35トン車。


■主要諸元
製造年   昭和49年2月
製造所   日立
設計比重 1.1
タンク容積 27.2m3
タンク形態 直円筒(S1)形ドーム付
●上廻り
タンク材質 純アルミニウム
タンク板厚 胴板13mm・鏡板16mm
タンク直径 1,950mm
タンク長さ 9,620mm

●荷役方式
荷役方式  上入れ上出し式
●下廻り
台枠形式   平形
台枠長さ   10,000mm
BC間距離  7,000mm
留置ブレーキ 両側
空気ブレーキ KSD180−254形積空
台車      TR41E形

タキ1150形1176の写真

【写真1618】 タキ1150形1176 昭和63年4月30日 東港駅にて P:吉岡心平


【特別編618】050901作成R4A、070730R4A2、080424R4BY、100803R4B。