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タキ19500形19503

私有貨車

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タキ19000形
タキ19550形

 番号
ロット表

タキ19501

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特別編616
特別編618

●積荷
●構造

入口


 タキ19500形35トン積スチレンモノマー専用車は、昭和45〜51年にかけて3ロット6両が製作された。ここでは「銀キセ」を纏った最終ロットを紹介しよう。

 タキ19503は19503〜05の3両ロットの一員として、昭和51年10月富士重で製作された。

 製造時期の関係で、35系タンク車の中でも最終期のフェーズEに属し、銀キセの上廻りに、手ブレーキ+TR225台車からなる下廻りを装備する。
 タンク材質は積荷の純度保持のためステンレス鋼で、寸法は両端直径1,850mm・中央直径2,300mm・長さ11,430mmで、保安対策による

空容積の増加で、従来ロットより長さが230mm長い。タンク周囲にはこれまで同様、発泡ウレタン110mmを用いた保冷用断熱材があるが、外被はステンレス薄板を用いた「銀キセ」となった。
 台枠は35系特有の中梁省略形で、長さは12,500mm・BC間距離は9,200mmと比較的長い。台車はTR225−1であった。

 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は船川港であった。落成後しばらくは塩浜〜黒崎間のスチレンモノマー輸送に使用されていたが、その後はタキ23800形に類似した下出し構造のステンレス缶体タンク車として、新南陽〜塩浜操間のラテックス輸送に転用され、平成15年度に廃車となった。


●同一専用種別 タ4000形4000 昭和36年三菱製で三菱油化KK向の10トン車。

           タキ800形800  昭和38年三菱製で三菱油化KK向の30トン車。


【特別編617】050826作成R4A、050903リンク追加、070721R4A2、081002R4BY。

タキ19500形19503の写真

【写真1617】 タキ19500形19503 昭和59年8月2日 名古屋南港駅にて P:吉岡心平