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タキ23600形23631 |
私有貨車 |
形式 |
番号 |
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●積荷 |
■入口 |
タキ23600形は35トン積液体硫黄専用車で、昭和47〜平成5年に11ロット35両が製作された。高温で溶融した硫黄を積載するため、高度の保温設備が特徴である。 タキ23631は昭和53年11月日車製で、27〜31からなる5両ロットの一員である。 設計比重は1.78と同一だが、保安対策後初のロットであり、空容積を拡大された。これによる重量増は、タンク板厚を減少させて補償したが、液体硫黄専用車は、高温酸化を防止するため、タンク内面をアルミニウムメッキ(メタリコン処理)している。このため銅を含有する耐候性高張力鋼とせず、タンク車には珍しい溶接構造用圧延鋼(SM50A)を選択した。 |
タンク寸法は直径1,700mm・長さ9,706mmで、空容積増加のため従来ロットより276mm長い。周囲にはグラスウール200mmと薄鋼板からなる重度の保温キセが、内部には蒸気加熱管がそれぞれ設置されている。 所有者は日本石油輸送KK・常備駅は南港であった。昭和58年11月に駅名は名古屋南港に変わり、平成9年3月には郡山に移動したが、いずれも便宜置籍駅であった。根岸〜二本木間輸送に投入されていたが、老朽化のため平成元年12月、タキ23650形と一緒に廃車となった。 |
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【写真1619】 タキ23600形23631 昭和57年10月9日 二本木駅にて P:吉岡心平