吉岡心平のマーク

タム8000形8010

私有貨車

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タム7900形
タム8100形

 番号
[ロット表]

タム8006

 ページ
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特別編405
特別編407

●積荷
●構造

入口


 過酸化水素のタンク車は、最近福田さんのサイトで力を入れているので、今回はその落穂をひとつ取り上げる。

 タム8000形15トン積過酸化水素専用車は、昭和37〜40年に15両製作された。過酸化水素タンク車の第一号と言われているが、実際の登場はタサ5600形の方が早い。また実用されたかは微妙だが、戦争中の「マル呂」タンク車と言う大先輩も、その奥には控えている。

 タム8010は8009と一緒に、昭和38年3月日車支店で製作された。
 外観・構造は汽車東京で製作したタム8000〜

02、04〜08と瓜二つで、この設計を参考にしたようだ。
 タンク体は積荷の分解防止のため純アルミ製となったが、外注先は汽車製と同一メーカーである。ちなみにドーム裾は、タンク胴板を絞出した所に接合しているが、この工作は専業メーカーならではのもので、これらロットの見所となっている。
 台枠は標準的な平台枠で、走り装置も最初から2段リンクであった。

 所有者は三徳化学工業KK・常備駅は苫小牧であった。昭和42年4月に日本パーオキサイドKKに移籍し、常備駅も郡山に変わった。青い社紋が美しかったが、平成6年10月に廃車となった。


■関連情報 福田孝行の貨車ホームページ・タム8000形

●同一専用種別 タサ5600形5613  昭和42年富士重製で日本パーオキサイドKK向。20トン車。
           タキ1150形1176  昭和49年日立製で安宅産業KK向。30トン車。
           タキ22800形22804 昭和48年富士重製で日本パーオキサイドKK向。35トン車。


【特別編406】030731作成、031213R4、041029リンク追加、050503R4A、050901リンク追加、070204リンク
追加、070919R4A2、090212R4BY。

タム8000形8010の写真

【写真1406】 タム8000形8010 昭和54年6月19日 郡山駅にて P:吉岡心平