吉岡心平のマーク

タキ100形103

私有貨車

 形式
索引

タキ50形
タキ150形

 番号
[ロット表]


タキ106

 ページ
索引

特別編504
特別編506

積荷
●構造

入口


 大正から昭和初期にかけて、大型のタンク車と言えば3軸車であった。そこに忽然と登場したボギー車が、「ライジングサン石油の3姉妹」で、昭和4年5月に日車で、タキ1形28トン積ガソリン専用車とタキ100形30トン積重油専用車が各6両づつ誕生した。末妹のタキ50形は、構造が異なるので別稿で触れる。

 タキ103は上記した6両のうちの1両で、設計比重は0.91と後の石油類専用車より大きい。鋲接のタンク体は3軸車に見られた部分平床形で、直径は2,156mmと太いが台車部分は1,844mmと平床の上げ底になっていた。板厚は胴板8mm・鏡板10mmであった。

 タンク周囲には米国のタンク車にあるようなハン

ドレールがあり、車両間を渡り歩けるようになっていた。
 台枠は一見すると平形だが、254mmチャンネルを用いた中梁がタンク体を逃げる形で下に屈曲した変ったもので、長さは11,270mm・BC間距離は7,970mmであった。台枠上にはハンドレールに対応した踏板があり、台車はTR20であった。

 落成時の所有者はライジングサン石油KK・常備駅は鷹取であった。常備駅は昭和5年12月石油、昭和10年6月野内と変り、昭和17年5月〜昭和24年3月は石油共販KK〜石油配給KKとなった。戦後はシェル石油KKとして復活し、野内駅常備を振り出しに、浜安善駅常備を経て昭和45年7月に廃車となった。


●関連形式 タキ500形502 同時に作られたタキ1形を専用種別変更したもの。


タキ100形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
100〜105 S0405 日車本店 ライジングサン石油KK
106〜114 S0412 日車本店 ライジングサン石油KK
115〜122 S0609 浅野 ライジングサン石油KK
123〜127 S1707 新潟 ライジングサン石油KK
128,129 S2502 汽車大阪 昭和石油KK

タキ100形103の写真

【写真1505】 タキ100形103 昭和43年11月14日 塩浜操駅にて P:堀井純一

【堀井さんから貴重な写真を提供して頂きました】


【特別編505】040717作成R4、041207R4A、070530R4A2、080913R4BY、090903ロット表R3追加、100409R4B。