吉岡心平のマーク

タキ50形74

私有貨車

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タキ10形
タキ100形

 番号
ロット表


タキ90

 ページ
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特別編737
特別編739

積荷
●構造

入口


 前回、タキ800(計画)形式が話題となったが、今回は原型となったタキ50形を紹介しよう。

 タキ74は昭和14年11月新潟で製作されたタキ50形式30トン積のガソリン専用車で、タキ70〜74からなる5両ロットのラストであった。

 面白いことに、このロットは戦前製タンク車の最大手メーカーたる新潟が初めて製作したガソリン積タキであった。
 当時はタサ3000形アルコール専用車が量産されていた時期で、一言で言ってこれを大型化した作りで、新潟製のタサ700形とはあまり似ていないのは、製造時期がずれているためだろうか。

 外観・構造は後のタキ3000形に酷似するが、センタアンカが前後2箇所に分割された点と、タンク締金が2本ある点が異なる。
 台枠は平形だが、枕梁間の側梁は省略されていた。ブレーキはKD254形空気+手、台車はTR20で、車軸は長軸であった。

 落成時の所有者は新津石油KKで、常備駅は新潟臨港であった。昭和16年4月に常備駅はそのままで石油共販KKに移籍し、同年11月に常備駅は東新潟港となった。戦後は昭和24年9月に昭和石油KK所有に戻り、連合軍専用車となった。昭和27年11月羽後平沢駅常備となり、その後浜川崎を経て、昭和48年11月に廃車となった。


【特別編738】070106作成R4A+ロット表R2、071207R4A2、080102ロット表R3、081027R4BY。


タキ50形のロット表

ロット 番号 製造年 製造所 落成時の所有者
50〜52 S0412 日車本店 ライジングサン石油KK
53,54 S0603 川崎 紐育スタンダード石油
55〜66 S0603 日車本店 ライジングサン石油KK
67〜69 S1011 日車本店 ライジングサン石油KK
70〜74 S1410〜1411 新潟 新津石油KK
75,76 S1806 帝国 北海道人造石油KK
88〜97 S22xx 新潟 石油配給KK

タキ50形74の写真

【写真1738】 タキ50形74 撮影日不明 新鶴見操車場にて P:西端慎一

【西端さんから貴重な写真を提供して頂きました】