吉岡心平のマーク

タキ100形127

私有貨車

 形式
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タキ50形
タキ150形

 番号
ロット表

タキ106
タキ129

 ページ
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特別編305
特別編307

積荷
●構造

入口


 岡崎にお住まいの筒井さんのリクエストは、タキ100形の中で、枕梁間の側梁を省略したタイプとのことだ。

 タキ100形は30トン積石油類専用車で、戦後製はTR24台車を装備したタキ128,129の2両だけで、量産車はタキ2100形と別形式に類別されたため、リベットだらけり古典的ボギー車との印象が強い。

 ところが今回のリクエストは、昭和17年1月新潟で123〜127の5両が製作されたロットが該当する。ここではラストナンバーのタキ127を紹介したが、外観・構造は近代的で、丁度タサ3000形を拡大したような作りであった。なお同時に製作され

たガソリン専用車であるタキ70〜74も、タンク体が長いことを除けば、同様の構造となっている。
 タンク体は全溶接の普通鋼製で、話題の台枠は平形で、枕梁間の側梁は省略されている。台車はTR20であった。

 落成時の所有者は新津石油KK・常備駅は東新潟港だったが、同社は昭和17年10月の中小石油会社の戦時合同により昭和石油KKとなった。戦後の一時期は連合軍専用車として使用されたが、昭和27年9月に解除され浜川崎駅常備となった。昭和30年2月に名電築港に異動した後は、昭和41年4月の名古屋臨海発足による駅新設で汐見町となった後もそのまま使用され、晩年はタキ124と共に同駅の名物であった。


タキ100形127の写真

【写真1306の1】 タキ100形127 昭和55年1月14日 汐見町駅にて P:吉岡心平

タキ100形124の写真

【写真1306の2】 タキ100形124 昭和55年1月14日 汐見町駅にて P:吉岡心平


【特別編306】021116作成、040219R4、040415リンク追加、040521写真1306の2追加、041207R4A、
070626R4A2、090525R4BY、100409R4B。