吉岡心平のマーク

タキ100形129

私有貨車

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タキ50形
タキ150形

 番号
ロット表

タキ127

 ページ
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第40週
第42週

積荷
●構造

入口


 30トン積のガソリン/石油類専用車と言えば、タキ3000/2100形を思い浮かべるが、それ以前に戦前製のタキ50/100形があった。形式を変更した理由は換算両数の変化など、さまざまな理由が取り沙汰されるが、番号の行き詰まりを心配したのが真相だろう。

 タキ129はタキ100形のラストナンバーで、128と一緒に昭和25年2月汽車大阪で製作された。

 設計比重は0.83・タンク容積は35.5mであった。
 タンク体は普通鋼製で、板厚は胴板9mm・鏡板10mmと変わった取合せである。タンク寸法は直径2,052mm・長さ11,000mmであった。落成時、加熱管装置は無かったが、後天的改造により

設置された。本ロットはタンク受台に特徴があり、枕梁上にある受台4個の内側に、小型の受台4個が追設された。受台増設の理由は、同時期に同一所有者が川崎で製作したタサ2400形にも同じ構造が見られることから、ユーザーの指示が考えられる・・・ とは書いたものの、結局のところ謎なのである。
 台枠は平形で、長さは11,900mm・BC間距離は8,200mmであった。TR24台車の採用が目を引くが、当時汽車はタンク車にTR24を好んで使っていた(タサ1700形参照)から、驚くことではなかった。

 所有者は昭和石油KK・常備駅は浜川崎であった。一時期、常備駅は羽後平沢に移ったが晩年は浜川崎に戻り、昭和51年1月に廃車となった。


●類似形式 タサ2400形2400 同時に製作された4本バンド車の例。


タキ100形129の写真

【写真41】 タキ100形129 昭和49年3月30日 塩浜操駅にて P:吉岡心平


【第41週】010610作成、020810本文を修正、写真サイズ変更、040415R4、050312R4A、060325本文修正、
070626R4A2、090525リンク追加+R4BY、100409R4B。