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タキ8000形8010

私有貨車

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タキ7950形
タキ8050形

 番号
解説

タキ8002
タキ8013

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特別編467
特別編469

積荷
●構造

入口


 今回はタキ8000形のうち、キセ付タンク体を持つ車両を解説する。

 タキ8000形は30トン積ホルマリン専用車で、昭和33〜44年に28両が製作(一部改造)された。外観面ではキセなしが多数派だが、このうち07〜10と21以降の12両はキセを装備していた。

 タキ8010は昭和36年7月三菱製で、09と同一ロットであった。
 タンク材質はステンレス鋼で、直径1,870mm・長さ10,500mmであった。なお直径は同社製でステンレス缶体を持つタキ3700,8100形と同寸である。周囲には厚さ50mmのグラカウール

断熱材と薄鋼板製のキセがあった。
 荷役装置は吐出管による下出し方式だが、アシスト用の空気管と思われる細いパイプが追加されていた。
 台枠は平形で、長さ11,300mm・BC間距離8,000mmであった。

 所有者は三菱化成工業KK・常備駅は塩浜で、晩年は海山道の側線で長期留置となっていた。昭和57年9月、日本石油輸送KKに売却され東高島駅常備となり、更に同年10月から旭化成工業KK所有・千鳥町駅常備としてラテックス輸送に充当された。平成10年6月に廃車となった。なお僚車タキ8009はタサ6000形に改造されている。


●関連形式 タサ6000形6000(特別編35)    昭和44年三菱でタキ8009を改造。

        タキ16300形16300(特別編458) 昭和44年三菱でタキ8007を改造。


【特別編468】040213作成R4、041102リンク追加、050303R4A、070620R4A2、070713リンク変更、080921
R4BY。

タキ8000形8010の写真

【写真1468】 タキ8000形8010 昭和56年3月15日 塩浜(海山道)駅にて P:吉岡心平

三菱製タキ3700形に似るが全体に少し短か目。「医薬用外劇物」は所定外標記である。